第百一話 怪我をしないことその九
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「どれだけ怪我するか」
「実際怪我多いスポーツよね」
「格闘技そのものと言っていいしね」
ラグビーはとだ、達川は言い切った。
「もうね」
「怪我が多いのも当然よね」
「そのことを考えたら」
怪我が多いことをというのだ。
「俺ピッチャーだから」
「右手が心配?」
「うん、肩とか肘とか手首怪我したら」
そう考えると、というのだ。
「ちょっとね」
「出来ないのね」
「あいつよくやれるって思うよ」
成海に対してある種の尊敬の意を持って述べた。
「それも楽しんでね」
「寛君からしたら」
「どうしても怪我しないか気になって」
「身体と身体がぶつかり合って」
「いつもクロスプレイしてる様なものだしね」
ピッチャーなら避けるべきその状況がというのだ。
「だからね」
「成海っちよくやれるって」
「思うよ、骨折ならまだいいけれど」
怪我をするにしてもというのだ。
「靭帯とか切ったら」
「私はそうした怪我したことないけれど」
靭帯と聞いてだ、一華も言った。
「痛いし中々治らなくて」
「後遺症も心配だから」
「怖いのよね」
「腱とかね」
「そっちの方が怖いのね」
「怪我するとなると」
それならというのだ。
「本当にね」
「骨折よりそういったものの方が怖くて」
「俺はラグビーは」
このスポーツはというのだ。
「観るのは好きでも」
「自分がやるには」
「ちょっと以上にね」
「怪我が怖いのね」
「怖いよ、何が一番怖いって」
達川はそうした話もした。
「今の俺にはね」
「怪我がなのね」
「怖いよ、そりゃ他にも怖いものあるけれど」
「私だと地震ね」
一華は自分の怖いものをここで話した。
「幽霊や妖怪は平気でも」
「うちの学校そうしたお話多いしね」
「見たって人もね」
「どれも出て来て遊んでるとか精々人を驚かせるとか」
「それ位だから」
その行いはというのだ。
「別にね」
「怖くないね」
「けれど地震は」
この災害はというのだ。
「街が滅茶苦茶になって大勢の人が亡くなるから」
「怖いね、確かに」
「幽霊や妖怪って祟るにしても」
「何かした人達だけで」
「怨霊とかね」
「それに鎮められるしね」
「祀ればね」
日本ではこうしたことも行われてきた、太宰府天満宮にしても怨霊となったという菅原道真を祀ってその怒りを鎮めた社である。
「収まるね」
「ええ、それでも変なことしたら祟るにしても」
「地震とかと比べたらね」
「ましよ、災害特に地震はいきなり来て」
そしてというのだ。
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