【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第11節】背景設定1: 暦法や言語などについて。
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受けさせる義務がある』という話であって、決してその子自身に『学校へ通う義務がある』という訳ではありません。
そのため、状況的に(あるいは、性格的に)学校へ通うことが上手くできない小児たちのための「通信教育制度」も広く普及しています。
そして、「具体的な人間関係」などに時間を割く必要が無いからでしょうか。通信教育においては、しばしば「飛び級」という現象が起きます。
(通常の学校でも、制度としては認められていますが、大半の場合、その「優秀な成績を修めた生徒」自身が「同じ学年の友人」との人間関係の方を優先させてしまうため、実際に「飛び級」が起きることは、ごく稀なことなのです。)
実のところ、ヴィクトーリアやジークリンデやファビアも、通信教育によって各々わずか5年ほどで義務教育課程をすべて修了してしまいました。
なお、アインハルトは、当初は普通に7歳で初等科に入ったのですが、じきに『修行の妨げになるから』という理由で、祖父エーリクに辞めさせられてしまいました。
幸い、祖母イルメラが元教師だったので、通信教育によって家庭でも十分な教育を受けることができましたが、あくまでも修行の方が生活の中心だったため、初等科課程の修了には4年かかりました。そして、次の年(新暦78年度)は「一年間、休学」という扱いにしてもらって、その間に覇王流の修行を一段落させ、79年には12歳で「普通に」中等科に進学したのです。
【つまり、コミックス第1巻で、平日の朝に「近くの署」へ出頭したアインハルトがノーヴェから『学校はどーする 今日は休むか?』と訊かれた時に、『行けるのなら行きます』と答えたのも、単に「真面目な性格だから」というだけではなく、『初等科の時には行きたくても行かせてもらえなかったから、今は本当に「学校というトコロ」へ行きたがっているのだ』という「解釈」です。】
【ちなみに、Vividのコミックス第3巻のキャラクターファイルには、ハリーが『15歳、高等科2年、参加歴3回』(つまり、「今回」で4回目)と紹介されており、その一方で、第4巻には『初参加は中等科1年の時』という記述があり、「五三二二制」という設定とは微妙に食い違っているのですが……。
Vividのコミックスは、同じ第4巻に『新暦89年度』という「あからさまな誤植」もあるので、今ひとつ信用がおけません。
この件に関しては、やはり『ミッドの学校はすべて五三二二制であり、ハリーのプロフィールの方が「高等科1年」の誤植だった』と考えておくことにします。高等科2年生のエルスも『自分の方が先輩だ』という意味の発言をしていますし、ハリーの学力から考えて、彼女に「飛び級」が可能だったとは、とても考えられないからです。】
なお、この
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