【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第10節】キャラ設定1: ニドルス・ラッカード。(後編)
[13/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でいたため、形式的には、これによって「クローベル本家」は断絶となります。
しかし、実質的には、ミゼットの弟(妻とともに死亡済み)の長子(45歳、リアンナの実兄)が分家筋として一族の財産や権益を継承しました。
ミゼット(72歳)は、事前にそれらの相続権を放棄しており、その甥とも『ごく疎遠な間柄』となっていたので、彼女自身はもう『事実上、天涯孤独の身の上になった』と言っても過言では無い状況でした。
そして、翌52年の3月、ミゼットたち三人は「引責辞任」も同然に現役を引退し、〈三元老〉となりました。
(奇しくも、同年の1月にミゼットの夫の「30回忌・祀り上げ」が終わった直後のことです。)
同年の11月には、ニドルスの両親もまた30回忌で祀り上げとなりました。
さらに、新暦54年の11月にクライドまでもが28歳で殉職した後、翌55年の1月に、ニドルス(45歳)はリンディ(28歳)から「あの日の約束」のとおりに頼られて、クライドの一子クロノ(4歳)を預かりました。
そして、クロノが10歳で入局するまでの6年余、ニドルスはジェルディスやリゼル(16歳)とともに、この「亡き妻の孫甥」をガンガンと鍛え上げてゆくことになります。
【なお、翌56年には、かつてニドルスの艦で機関長を務めていたガルス・ディグドーラ(32歳)が三等海佐に昇進し、新たに某艦の艦長となりました。この人物は72年に48歳で、クロノ(21歳)と「同期の」提督となります。】
さて、ニドルスは、個人的には「生涯、一艦長」でいたかったのですが、クロノが10歳で無事に入局した後、翌62年の春には、とうとう断り切れなくなって、52歳で遅まきながら提督となりました。
(背景には、元老ミゼットからの強い推薦があったようです。)
そして、翌63年の春には、娘のリゼルが24歳で艦長に、また、クロノはわずか12歳で執務官になりました。
また、65年の6月には、ニドルスはリンディらとともに、義兄クレストを30回忌で祀り上げにしたのですが、その直前に、彼は元老ミゼットからも直接に「南方遠征」を頼まれていました。
【先に「第1章 第4節」で述べた「あの女」というのは、ミゼット・ヴェローネ・クローベルのことです。】
ニドルスとしては、リンディの〈闇の書〉探しにも手を貸したかったのですが、彼の立場では、ミゼットからの依頼や〈上層部〉からの命令に逆らう訳にも行きません。
ニドルスは、義兄クレストの祀り上げを終えると、すぐに艦隊を組んで〈辺境領域〉の南部へと向かいました。
敵は、『考えようによっては、30年前の「神聖十字軍」よりもなお性質の悪い』邪悪な宗教結社〈邪竜の巫女〉です。
そして、新暦68年の3月
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ