【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第10節】キャラ設定1: ニドルス・ラッカード。(後編)
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そのため、ニドルスもしばらくは職務で多忙な日々を送っていたのですが、翌43年の8月には、全く思いがけず、義理の姉ルシアが40歳で病死してしまいました。
突然の訃報を受け、ニドルスも大急ぎでミッドに帰って来ましたが、葬儀そのものには間に合いませんでした。葬儀にも参列したジェルディスやリゼル(4歳)と合流し、急ぎ「先ほど建てられたばかりのルシアの墓」へと向かいます。
その墓前で、ニドルス(33歳)は初めてリンディ(16歳)と出会いました。義理の甥クライド(17歳)から「士官学校の後輩」と紹介されるまでもなく、彼とは「特別な仲」なのだろうと見当がつきます。
ニドルスはその場で、甥クライドに『この先、もし本当に困った状況になったら、他の誰かを頼る前に、まず俺を頼れ』と言って、それを約束させました。
そして、リンディはその「約束」の言葉をずっと覚えていたのです。
それから、五年後。新暦48年の春に、クライドは22歳の若さで艦長となり、すぐにリンディと結婚しました。もちろん、ニドルスも、リゼルやジェルディスとともに二人の結婚式に招待され、喜んで出席します。
その直後に、ニドルスは見るからに幸福そうな二人の姿に安心して、また長期の巡回任務に就きました。
夏になってミッドに戻って来てから、ニドルスは初めて『自分が出かけている間に、今度はリンディの側に「身内の不幸」があった』と知らされましたが、彼女は夫の愛に守られて、その悲しみを無事に乗り越えたようです。
【この件に関しては、また「キャラ設定2」で述べます。】
また、新暦51年の初頭に、ニドルス(41歳)は次のような話を伝え聞きました。
ヴェナドゥスの遺産を継承したゼレナ・ベルミードは、昨年の夏、ヴェナドゥスを享年のとおりに22回忌で祀り上げにした後、その年の秋には、彼女自身もまた「内縁の夫」とともに車の事故で死亡したのだそうです。
ニドルス自身にとっては、それ自体はもう「どうでも良い話」でしかありませんでしたが、その年(51年)には、ミッド地上で一連のテロ事件が発生しました。
クロノが生まれて間もない頃に、ハラオウン家の家屋も「彼等とは何の関係も無い爆破テロ」の巻き添えを喰って、物理的に炎上し、丸ごと消失してしまいます。
一家三人は外出中で無事でしたが、クライドはこの一件の直後に「親から相続したその土地」を手放し、愛妻とともに「自分が艦長を務める艦の中で」一人息子を育てることにしたのでした。
なお、同51年には、ミゼットの兄夫婦(76歳)とその養子リスター(50歳。実は、ミゼットの実子)もまた、リスターの妻や一人息子(未婚)とともに、爆破テロ事件の犠牲者となりました。しかも、リスターの娘たちはすでに二人とも他家に嫁い
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