【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第10節】キャラ設定1: ニドルス・ラッカード。(後編)
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を続けており、組織としては「ミッド中央政府」や〈時空管理局〉から一定の距離を保ちながらも、事実上は「管理局による統治」を強く支持していました。
理想論と言われようが、何と言われようが、「質量兵器の廃絶」や「ロストロギアの管理」は、聖王オリヴィエも強く望んでいたことだったからです。
なお、ベルカ世界からの〈大脱出〉の時代に(ミッドの旧暦で言う272年から321年までの五十年間に)生き残ったベルカ人たちはバラバラに分かれて六十余の世界に移り住みました。そして、最初は「故郷を失って散り散りになったベルカ人たちのための相互扶助組織」として始まった聖王教会も、今では強固な宗教組織となり、それら六十余の世界に「一定の」勢力を築いていました。
また、中央領域に属する五十個あまりの有人世界は、その八割以上が「それら六十余の世界」の内に含まれており、そのため、聖王教会ミッド総本部の主張は〈中央領域〉の大半の有人世界で一定の支持を得ていました。
つまり、それらの世界におけるベルカ系住民の大半が、「聖王陛下に選ばれた世界」を中心とする〈時空管理局〉との戦争を忌避していたのです。
【なお、広い意味での「ベルカ文化圏」は次元世界の北半分をほぼ覆い尽くし、さらには南半分の側にも少し越境するような形で中央領域を丸ごと含んでいました。広さで言えば、次元世界全体の六割あまりを占めていた、と言って良いでしょう。
つまり、次元世界全体では200個にも近い数の有人世界が、歴史的には「多かれ少なかれ」古代ベルカから直接に何らかの影響を受けていたのです。
裏を返せば、次元世界の南方に位置する100個あまりの有人世界は、歴史上、ベルカ文化の影響を受けたことが一度も無く、その後も長らく、管理局の側から見れば「異質な文化圏」であり続けたのでした。】
実のところ、リベルタでは「大脱出の終了」から百数十年を経て、「ベルカ系移民の子孫たちと聖王教会」はもう社会的に無視することができないほどの勢力となっていたのですが、リベルタが管理局の軍門に下ったのも、「ひとつには」彼等が一貫して反戦運動を続けていたからでした。
また、「聖王オリヴィエの昇天」はミッド旧暦で260年の出来事だったので、聖王教会はミッド旧暦500年に「聖王昇天240年祭」を大々的に催し、〈時空管理局〉を公式に祝福します。
これによって、『管理局は古代ベルカの正統な後継者である』との認識が広まって行き、最初のうちは管理局をバカにしていた遠方の諸世界も、次第にその考えを改めざるを得なくなっていったのでした。
(なお、この時期に、シガルディスとデヴォルザムとリベルタは相次いで「新たな管理世界」として認定されました。)
旧暦500年以降も、いわゆる「南
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