暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第9節】キャラ設定1: ニドルス・ラッカード。(中編)
[15/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ベルの「基本的な心のあり方」はしばしば使い魔にそのまま反映されますし、また、使用言語に関しても、使い魔は必ずその魔導師にとっての「母語」を生得的に習得しています。】

 ニドルスにとっても、本来ならば、ここは大いに悩むべきところではありましたが、それでも、彼はほんの数秒で決断しました。
「解りました。お望みのとおり、ジェルディスを僕の使い魔にします。やり方を教えてください」
 そして、ミゼット・ヴェローネは眼を(うる)ませながらも感謝の言葉を述べて、ニドルスに使い魔の作り方を教えました。
 ニドルスは元々、魔法に関しては「とても器用で、もの(おぼ)えの良い少年」です。彼はすぐに、その方法を正確に理解しました。

【原作では、幼少期のクロノに対して、魔法の先生となった使い魔たちの側から『不器用で、もの覚えの悪い子だった』という評価がなされていましたが、この作品では、『それは、あくまでも「ニドルスと比較すれば」の話だった』という設定で行きます。】

 やり直しの()かない「一発勝負」になりますが、ニドルスほどの腕前ならば、きっと大丈夫でしょう。
 ミゼットはニドルスを信頼し、いよいよ白猫に睡眠薬を飲ませました。ニドルスは(ゆか)に専用の魔法円を展開し、早くも眠りに落ちた白猫の体をその中心にそっと横たえます。
 そして、魔法は成功し、新たに「銀髪の少女」の姿となった使い魔は、また改めてジェルディスと名付けられ、以後、ニドルスの「固有戦力」となったのでした。

【なお、このように『使い魔を造る』という魔法は、ほぼ「ミッド式魔法」に特有の技法であり、少なくとも、「ベルカ式魔法」には、こうした技法は存在していませんでした。
 古代ベルカには多くの「獣人」が存在していたので、わざわざ「死にかけの動物」を加工したりしなくても、ただ『獣人を使役すれば良い』というだけのことだったのです。
(当時の獣人たちには、必ずしも「充分な人権」は保障されていませんでした。)】


 こうして、新暦26年の春、無事に研修を終えたニドルス(16歳)は執務官に就任し、その日のうちに使い魔のジェルディスを補佐官に登録しました。
 そして、ニドルスは大変に優秀な「使い魔、およびデバイス」のおかげで、初年度から「とても新人とは思えないほどの活躍」を成し遂げました。
 また、その活躍ぶりを見たミゼットの紹介で、ニドルスは翌27年度から、しばしばクレスト・ハラオウン艦長(29歳)の艦にも乗り込むようになります。
 そして、その頃から、何人もの女たちが彼を「優良物件」と見做(みな)して、入れ代わり立ち代わり声を掛けて来るようになりましたが、ニドルスはそんな「下心のある女たち」になど目もくれず、そうした尻の軽い女たちからは『あの(ひと)って、ゲイなんじゃな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ