【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第9節】キャラ設定1: ニドルス・ラッカード。(中編)
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ベルの「基本的な心のあり方」はしばしば使い魔にそのまま反映されますし、また、使用言語に関しても、使い魔は必ずその魔導師にとっての「母語」を生得的に習得しています。】
ニドルスにとっても、本来ならば、ここは大いに悩むべきところではありましたが、それでも、彼はほんの数秒で決断しました。
「解りました。お望みのとおり、ジェルディスを僕の使い魔にします。やり方を教えてください」
そして、ミゼット・ヴェローネは眼を潤ませながらも感謝の言葉を述べて、ニドルスに使い魔の作り方を教えました。
ニドルスは元々、魔法に関しては「とても器用で、もの覚えの良い少年」です。彼はすぐに、その方法を正確に理解しました。
【原作では、幼少期のクロノに対して、魔法の先生となった使い魔たちの側から『不器用で、もの覚えの悪い子だった』という評価がなされていましたが、この作品では、『それは、あくまでも「ニドルスと比較すれば」の話だった』という設定で行きます。】
やり直しの利かない「一発勝負」になりますが、ニドルスほどの腕前ならば、きっと大丈夫でしょう。
ミゼットはニドルスを信頼し、いよいよ白猫に睡眠薬を飲ませました。ニドルスは床に専用の魔法円を展開し、早くも眠りに落ちた白猫の体をその中心にそっと横たえます。
そして、魔法は成功し、新たに「銀髪の少女」の姿となった使い魔は、また改めてジェルディスと名付けられ、以後、ニドルスの「固有戦力」となったのでした。
【なお、このように『使い魔を造る』という魔法は、ほぼ「ミッド式魔法」に特有の技法であり、少なくとも、「ベルカ式魔法」には、こうした技法は存在していませんでした。
古代ベルカには多くの「獣人」が存在していたので、わざわざ「死にかけの動物」を加工したりしなくても、ただ『獣人を使役すれば良い』というだけのことだったのです。
(当時の獣人たちには、必ずしも「充分な人権」は保障されていませんでした。)】
こうして、新暦26年の春、無事に研修を終えたニドルス(16歳)は執務官に就任し、その日のうちに使い魔のジェルディスを補佐官に登録しました。
そして、ニドルスは大変に優秀な「使い魔、およびデバイス」のおかげで、初年度から「とても新人とは思えないほどの活躍」を成し遂げました。
また、その活躍ぶりを見たミゼットの紹介で、ニドルスは翌27年度から、しばしばクレスト・ハラオウン艦長(29歳)の艦にも乗り込むようになります。
そして、その頃から、何人もの女たちが彼を「優良物件」と見做して、入れ代わり立ち代わり声を掛けて来るようになりましたが、ニドルスはそんな「下心のある女たち」になど目もくれず、そうした尻の軽い女たちからは『あの男って、ゲイなんじゃな
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