【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第8節】キャラ設定1: ニドルス・ラッカード。(前編)
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のか、それとも「隔世遺伝」の類なのか、ニドルス自身にはよく解りません。父からも母からも、祖父母の話など一度も聞いたことが無かったからです。
【なお、この作品では、以下のような設定で行きます。
『魔力の「充分な資質」が親から子へ遺伝する確率は、せいぜい50%程度で、両親がそろって優秀な魔導師であったとしても、この確率にはさほど変わりが無い。
現在、ミッドでは「合計特殊出生率」がほぼ2.0なので、結果として「親も魔導師である魔導師」の人数は年代ごとにほぼ一定で、おおよそ「千人に一人」程度である。
一方、魔力の全く無い両親から「突然変異」で魔力の持ち主が生まれてくる場合もあるが、そちらはせいぜい「六万人に一人」ぐらいでしかない。
また、「隔世遺伝」という現象もあるにはあるが、それは通常、一世代おきか、せいぜい二世代おきで、間が三世代以上も空くことは、あり得ない。つまり、特定の家系において「魔力を全く持たない人物」ばかりがすでに三世代も続いているのであれば、その家系からはもう魔力の持ち主は(突然変異以外では)生まれて来ない、と考えて良い』
(ちなみに、一世代おいて隔世遺伝する確率は、せいぜい20分の1程度。二世代おいて隔世遺伝する確率は、せいぜい600分の1程度です。)】
たとえ友人はいなくとも、ニドルスにとって、学校生活は「充分に」楽しいものでした。少なくとも、家庭生活に比べれば「相対的に」楽なものでした。
また、彼は10歳の春には、早くも空戦スキルに目覚め、秋には「ダメ元」で管理局の「魔導師ランク試験」を(周囲には内緒のまま、学長の推薦で)受けてみたのですが、予想外に良い結果が得られました。
そこで、管理局の担当者からも『初等科を卒業師たら、すぐに空士訓練校へ進学するように』と強く勧められ、ニドルスもようやく訓練校を受験するための勉強に本腰を入れ始めます。
そして、新暦21年の4月。
ニドルスは5年生(最上級生)に進級し、生まれて初めて「友人」ができました。同じクラスになった、「もう一人の空士訓練校志望者」ディオーナ・パストレアです。
接触は、ディオーナの方からでした。一体どこから聞きつけたのか、彼がすでに管理局の魔導師ランク(空戦Dランク)を取得していることを知って、『いろいろ教えてほしい』と言って来たのです。
初対面でいきなりグイグイ来るので、最初、ニドルスの方は「引き気味」でしたが、その代わりに『学校でも有数の才女であるディオーナから、受験のための勉強を教えてもらえる』と知って、ニドルスは「交換条件」に応じました。
最初のうちは、二人とも単なる「双務契約」のつもりだったのです。
それでも、多くの時間を二人きりで過ごし続けているうちに、互いに相手を
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