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夢幻水滸伝
第三百二十話 州の南から北へその十一

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「起きた世界でははじまりによおさん来て」
「アメリカという国を形成したので」
「それで、ですか」
「尚更ですか」
「食生活が質素になったんや」
 そうだったというのだ。
「これがな」
「そしてそれがですね」
「アメリカ料理のイメージになったのですね」
「起きた世界では」
「そこからアメリカは発展して」
 そうしてというのだ。
「食文化もよおなったけどな」
「それでもですね」
「最初のイメージが定着して」
「どうしてもですね」
「そう言われてる、けど全体として見てな」
 今の起きた世界のアメリカ料理はというのだ。
「種類も味も量もな」
「決して悪くはない」
「左様ですね」
「食べて後悔はしないですね」
「そや、カロリーは高いけどな」 
 これはあるとだ、ティーボーンステーキを食べながら話した。焼き加減はレアでその上にバターを乗せている。
「それでもな」
「美味しいですね」
「そのことは確かですね」
「間違いなく」
「それでこの世界でもな」
 ステーキを切って食べながら言うのだった。
「こうしてな」
「美味しく食べられますね」
「それも楽しく」
「左様ですね」
「マロリーなんてや」
 イギリスの神星の者である彼の言葉も出した。
「アメリカに住めたらな」
「それならですね」
「美味しいものを食べられる」
「そう言われているのですね」
「そう言ってるわ」
 実際にというのだ。
「何でも今でもな」
「起きた世界でもですね」
「イギリス料理は、ですね」
「どうにもですね」
「普通のシェフが普通に作ったらな」 
 イギリス料理をというのだ。
「実はな」
「美味しいのですか」
「イギリス料理も」
「左様ですか」
「普通のメニューはな」
 そうしたものはというのだ。
「流石に鰊やザリガニのパイとかな」
「ああ、どちらも壮絶ですね」
「他の国の者から見ますと」
「下ごしらえしているのでしょうか」
「ああしたものは」
「他には鰻のゼリーな」
 トウェインはこの料理の話もした。
「こうしたもんはな」
「別ですね」
「プロの人が作ってもですね」
「どうにもですね」
「けど普通のメニューはな」
 他国の者から見たイギリス料理のそうしたものはというのだ。
「プロの人が作るとな」
「美味しいのですね」
「その場合は」
「そうなのですね」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
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