第十一幕その十二
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「そうするぞ」
「そうじゃな」
「ではな」
「お互いにな」
「民達にそうさせよう」
ノーム王はかれいを食べて言いました。
「是非な」
「それも政治じゃ」
「民達を楽しませることもな」
「そうじゃな」
ドワーフ王ははまちを食べながら応えました。
「政であるな」
「だからな」
「そうもしていこう」
「旅は娯楽であり学問でもある」
「そのどちらでもあるからな」
だからだというのです。
「是非な」
「したいものはさせよう」
「それがよい」
「いつも旅、彼女の場合は冒険だけれど」
それでもと言うトロットでした。
「ドロシーが色々なことを知っているのはね」
「いつもオズの国を旅してるからのう」
「何かと冒険をしてな」
「伊達にオズの国一の冒険家ではない」
「旅行家と言ってもよいが」
「あの娘は旅を楽しんで」
そうしてというのです。
「それでね」
「そのうえでな」
「色々なことを学んでいるな」
「そして色々な問題の解決もね」
それもというのです。
「しているわ」
「うむ、実にな」
「多くの問題を解決しておるのう」
「わし等が見てもな」
「見事じゃ」
「そうでしょ、だから旅はね」
トロットはまた言いました。
「することもいいのよ」
「そうであるな」
「ええ、だからね」
それでというのでした。
「これからもね」
「わしもじゃな」
「そしてわしもじゃな」
「各国を歴訪していってもいいし」
「個人でか」
「旅をしてもいいか」
「オズマも時々機会があればしてるでしょ」
個人での旅をというのです。
「そうでしょ」
「うむ、確かにな」
「他の王女さん達と同じくな」
「だってオズマも女の子よ」
トロットはにこりと笑ってお話しました。
「私達と同じね」
「それならか」
「旅行も好きか」
「ファッションも甘いものも好きで」
そしてというのです。
「旅行もね」
「好きか」
「そうした方か」
「だからよ、機会があったらね」
「その時はか」
「旅行もしてるか」
「そうよ、だからお二人もね」
ノーム王もドワーフ王もというのです。
「これからも歴訪もして」
「そしてであるな」
「個人としてもじゃな」
「やっていくことよ」
お二人の王様に笑顔で言いました。
「そうしていってね」
「ではな」
「是非そうさせてもらおう」
ノーム王とドワーフ王も頷きました、そしてここで。
天姫さんにです、お二人はにこりと笑ってこう言われました。
「お酒飲まれてます?」
「この通りな」
「こちらも楽しませてもらっておる」
見れば二人共日本酒を飲んでいます、日本の木製の平たい杯でとても楽しく飲んでいます。そのうえでの返事です
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