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オズのカリフ王
第十一幕その九

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「あの時はこれ以上はないと思ったのう」
「ああ、そうであったな」
 ノーム王もそれはと応えました。
「ファミコンはな」
「それまでのゲームウォッチなぞな」
「一瞬で何でもないものになったわ」
「そうであったな」
「しかしな」 
 ノーム王はさらに言いました。
「それがスーパーファミコンになってな」
「そのファミコンですらな」
「昔のものになり」
「今遊んでも面白いゲームが多いが」
「画面も音楽も全く違う」
 ファミコンとスーパーファミコンではというのです。
「それがな」
「そうであるな」
「そしてな」
 それでというのです。
「今はな」
「プレイステーションが出てな」
「それもどんどんよくなって」
「最早ファミコンは大昔じゃ」
「そんなものになった」
「ゲーム一つ取ってもわかる」
 まさにとです、ドワーフ王も言ってきました。
「最高はない」
「これ以上はないということはな」
「そこからさらによくなる」
「そう思ってもな」
 ノーム王はドワーフ王に応えました。
「あらゆることがな」
「ではな」
「これで最高と思わずな」
「努力していくことじゃな」
「楽しく思って満足しても」
 それと共にというのです。
「努力はな」
「していくべきであるな」
「全くであるな」
「私達もなんですよ」 
 天姫さんもにこりと笑って言ってきました、主賓の座にいてそこにノーム王とドワーフ王それのオズの国の王女の一人トロットも同じく上座であるそこにいます。
「これが」
「お料理に歌に舞」
「勿論政治もで他のことも」
 あらゆることもというのです。
「いつもです」
「努力してですか」
「そしてです」
 そのうえでというのです。
「よくなろうと思って」
「よくなっていますか」
「そうなる様にしています」
「成程のう」
「ですから」
 それでというのです。
「前よりもです」
「いい国になっていますか」
「何度かここに旅に来ている人達に」
 そうした人達からというのです。
「笑顔で来る度により素晴らしい国になっていると」
「言ってもらっていますか」
「はい」
 そうだというのです。
「有り難いことに」
「それは何よりですな、では」
「ノーム王もですね」
「そう言ってもらえる様に」
 天姫さんに笑顔で言いました。
「努力していきまする」
「そうされて下さい」
「ではこのお寿司も」
 今度は数の子を食べて言いました。
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