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オズのカリフ王
第十一幕その八

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「描く合間に浮世絵とかを観ていて」
「お勉強もしているのね」
「そうした努力もしているのよ」
「それも一心不乱に」
「そうなのよ」
「そうしたら誰でも上手になるっていうかね」
 つぎはぎ娘は楽しそうに言いました。
「何でもやっていったらね」
「誰でも上手になるわね」
「そうでしょ、歌とダンスも」
「貴女の隙なね」
「やっていればね」
 それでというのです。
「普通によ」
「上手になるわね」
「そうだしね」
「だから努力はね」
「すべきね」
「努力しないとよくならないけれど」
「したらよくなるわね」
「磨かれてね」
 宝石の様にというのです。
「そうなるのよ」
「そういうことね」
「しかも宝石って」
 ポリクロームはオズの国のそれのお話をしました、宝石はオズの国ではただそれで完璧ではないのです。
「磨けば磨く程ね」
「奇麗になるでしょ」
「ええ、そうよね」
 ポリクロームはトロットの返事に頷きました。
「本当にね」
「それでは人でも誰でもで」
「磨いていくことね」
「磨いていけば果てしなく」
 それこそというのです。
「奇麗にね」
「なっていくわね」
「そうよ」
 こう言うのでした。
「何でもね」
「そういうことよね」
「だから政治もよ」
 こちらもというのです。
「いい政治をしようとね」
「決意して」
「努力してやっていけば」
「どんどんよくなるわね」
「最高も最善もない」
 トロットはこうも言いました。
「ひたすら上があるのがね」
「世の中よね」
「何でもどんどんよくなって」
「その際限はないわね」
「そうなのよ、オズの国でもそうで」
 そしてというのです。
「外の世界でもそうよ」
「これで最高と思ったらまだ上がある」
 ジョージはトロットのお話を聞いて言いました。
「そういうことですね」
「言われてみればそうですね」
 恵梨香も頷きました、
「もうこれ以上凄いものはないと思ってもさらに凄いのが出たりします」
「ゲームでもそうですし」
 神宝も言います。
「何でも進歩しますね」
「僕達子供なんでまだ世の中の全部を見ていませんが」
 それでもと言うカルロスでした。
「五歳の頃のおもちゃと今のおもちゃじゃ違います」
「今は凄くなっています」
 ナターシャの言葉も真面目なものでした。
「何年か前のものよりよ」
「いや、オズの国にファミリーコンピューターが来て」
 キャプテンが言ってきました。
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