第零章 メイファー・シュタット事件
プロローグ
三人目の赤ん坊
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した。
しかしデルクは間に合わないと分かっていても全力で走り出した。
――――その時、天剣級の剄がその小さな破片を破砕した。
「あっ……?」
デルクは自分では考えられないほどの気の抜けた声を出し、周りの武芸者たちは唖然としていた。なぜなら、その剄を放ったのは腰を抜かして倒れている未成年武芸者の手の中にいる赤ん坊の一人だったからである。
この事件はメイファー・シュタット事件と呼ばれ、生還した赤ん坊たちはデルクの経営している孤児院で預かることになっていた。そしてなぜ天剣授受者が介入しなかったのかは不明。三人の子供を守ったとされる女性は共同墓地に葬られた。
そして本来いないはずの少年の物語は九年後からスタートする。その先に待っているのは幸か不幸か。
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