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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第5節】闇の書事件にまつわる裏話。(後編)
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なのね」
 レティにも、ようやくリンディの意図が理解できたようです。

【ここで言う「オカルト」は、ただ単に「科学的には全く説明がつかない事柄」という程度の意味合いの用語です。
「リリカルなのはStrikerS サウンドステージ03」にも、『はやてのコアから「(かぶ)分け」されたリンカーコアを持つリインフォース・ツヴァイが、夢の中で(現実には一度も会ったことなど無いはずの)アインスと会って話を聞いた』という件に関して、マリエル技官がそれを「オカルト」と評する場面があるのですが、その場面でのその用語も全く同じ意味合いです。】

 はやて「え〜っと、すいません。アインスの記憶がわずかながらも私に伝わっとるというのは、そんなに珍しいことやったんですか?」
 レティ「ええ。本来は、『全く』あり得ないことよ」
 リンディ「だから、このまま素直に報告書を書いてしまうと、最悪の想定としては、はやてさんは〈本局〉の技術部に囲い込まれて、実験動物のような扱いを受けることになると思うの」
 レティ「その可能性があるから、あなたは『事実を隠匿(いんとく)しろ』と言ってるのね?」
 リンディ(大きくうなずいて)「これが、あなたの職業倫理に反していることは解っているわ。でも、ここはひとつ彼女の将来のために折れてくれないかしら?」
 レティ「そこまで言われて折れなかったら、私、ただの悪役じゃないの。(苦笑)」

 レティ提督はひとつ大袈裟(おおげさ)に肩をすくめて、リンディ提督の「秘密の提案」に同意しました。もちろん、ここにいる12人全員が、その秘密を絶対に守ることを互いに誓い合います。
 こうして、「闇の書事件に関する最終報告書」は、結果として「はやての功績や能力」を相当に過少に評価した内容となったのでした。
 しかし、それで良かったのです。
 もしも馬鹿正直にすべてを報告していたら(リンディたちは彼等の「存在」にすら気がついてはいなかったのですが)きっと〈三脳髄〉がその報告書の内容に関心を持ち、はやては、リンディの言う「最悪の想定」よりもさらに(ひど)い状況に陥っていたことでしょう。


 その後、ユーノはレティ提督に臨時の助手として()き使われ、はやてと騎士たちはリンディの引率(いんそつ)でメディカルチェックのために医療部へと向かいました。
 残る四人は、取りあえず食堂で一服することにします。

【年が明けたので、ミッド式の数え方だと、全員、誕生日を待たずに年齢がひとつ繰り上がって、現在、クロノは15歳、なのはとフェイトは10歳、アルフは3歳、ということになります。この件に関しても、「背景設定1」を御参照ください。】

 四人がクロノを先頭にして通路を歩いていると、十字路で不意に一組の若い男女と出くわしました。かなり逞(たく
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