【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第5節】闇の書事件にまつわる裏話。(後編)
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ですから、これもまた仕方がありません。(苦笑)
午後には、なのはとフェイトがアリサとすずかを連れて、八神家に到着します。そのパーティーの席で、なのはとフェイトは(リンディたちの了解の許に)アリサとすずかに洗いざらい、すべてを打ち明けました。
『何よ、それ! あんたたちばっかり、ズルいじゃない! なんで、私やすずかには、魔法の力が無いのよ!』
アリサがそう言って、少し本気で腹を立てるような一幕もありましたが、パーティーはおおむね和やかな雰囲気のまま終了します。
そして、アリサとすずかは以後、管理局からも正式に「現地協力者」と認定されることになったのでした。
こうして、新暦66年1月。
地球の暦でも年が明けると、リンディ提督は〈アースラ〉の指揮を艦長に任せて「地球周回軌道上での待機と海鳴市一帯の監視続行」を命じる一方、みずからはクロノたち10名とともに、即時移動で〈本局〉へ飛びました。
まずは、11人全員でレティ提督の許に出頭し、協力して「最終報告書」の作成を始めます。
その席で、はやては「アインスからの記憶」に基づいて証言し、それによって、半年前に〈ジュエルシード〉が1個「消費」されていたことも判明したのですが……リンディは悩みに悩んだ末、その席で「秘密の提案」をしました。
『ジュエルシードとアインスの件は、無かったことにしよう』と言うのです。
レティはさすがに難色を示しました。
「ちょっと、リンディ。あなた、自分が何を言ってるのか、解ってる? 『上層部に対して虚偽の報告書を上げろ』と言ってるのよ!」
「いいえ、虚偽を語る訳じゃないわ。ただ、真実を語らないだけよ」
(ええ……。)
「それに、局の規定でも『あまりにも不確実性の高い話は、作成者の判断で報告書から削除しても構わない』ということになっているはずだけど?」
「不確実って……本人が証言してるのに?」
「そこが問題なのよ。……はやてさんたちもよく聞いていてほしいんだけど……レティ。あなた、今までに『リンカーコア同士が融合した』なんて話、聞いたことある?」
「……言われてみれば、無いわね」
レティはそう言うと、コンソールに指を走らせ、素早く過去の事例を検索しました。
「と言うより、局の記録にある範囲内では、歴史上、そんな事例は一度も無いわ。……ちょっと、待って! 古代ベルカの文献には、『リンカーコア同士を無理に融合させると、「対滅」を起こして双方ともに死ぬ』とか書いてあるんだけど?!」
「やっぱり、コア同士の融合なんて、本来はあり得ない話なのね。ましてや、リンカーコアの移植によって、そのコアの元の持ち主の記憶まで移植されるなんて話は……」
「……そうか。冷静に考えたら、これって、完全にオカルト分野の話
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