【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第4節】闇の書事件にまつわる裏話。(前編)
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いなる槍はその「闇」を、その国もろとも撃ち砕くことになるだろう』
「これは……要するに、どういう意味なんですか?」
「それが解れば苦労はしない、というヤツさ」
ニドルスも肩をすくめてみせました。
「まあ、この詩文が本当にアレと関係があるのかどうかもよく解らないのだから、『何かの参考にでもなれば儲けもの』ぐらいのつもりで聞いておいてくれ」
「解りました」
と言いつつ、リンディもこの時点ではまだ全くピンと来てはいなかったのでした。
そして、数日後、ミッド地上でクレストの「祀り上げ」を済ませた後、ニドルス提督は十数隻の艦隊を率いて、ひっそりと南方に出征しました。
(彼も、まさか『68年に一度ミッドに戻って妻の「祀り上げ」を済ませた後、その翌年には自分も遠征先で殉職してしまう』などとは、この時点ではまだ夢にも思ってはいなかったのです。)
なお、〈PT事件〉に関する一連の裁判は、それから五か月ほどかけて終了し、フェイトは11月になってから、ようやく地球に来ることができました。
フェイトにとっては生まれて初めての「学園生活」が始まります。
【以下、A’sの物語は、劇場版の設定に基づきつつ、おおむねTVシリーズのように展開します。
なお、『一般に「闇の書の闇」とも呼ばれる〈ナハトヴァール〉は、あくまでも〈夜天の書〉が何者かに改竄されて、〈闇の書〉と化した際の改造プログラムであり、その暴走形態である』という設定で行きます。
その上で、『対アインス戦では、アリサとすずかが、間違って結界の中に取り残されてしまい、なのはとフェイトが「正体がバレること」も覚悟の上で、その二人を助ける』という、例の描写もきちんとやります。】
さて、新暦65年の末。地球では平成13年・西暦2001年の12月24日(月曜日、振替休日)の夜に「最終決戦」が行なわれました。
海鳴市の沖合数キロメートルの海上で〈ナハトヴァール〉と直接に対峙したのは、最終的には、クロノ、ユーノ、なのは、フェイト、アルフ、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、そして、リインフォース・アインスとユニゾンした状態のはやて、の10名でした。
彼等は見事、〈ナハトヴァール〉の本体を「ほぼ剥き出しの状態」で地球の周回軌道上にまで転送することに成功します。
そして、リンディは最後に〈アルカンシェル〉のトリガーに指をかけながらようやく気がつきました。
『ああ。あの詩文の「大いなる槍」とは、このアルカンシェルのことだったのか』と。
また、〈ナハトヴァール〉を完全に虚数空間へと消し去った後も、リンディは考え続けました。
『たとえ地球上から海鳴市を丸ごと消し去ってでも、と覚悟していたけれど、「小さな翼」が闇に染ま
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