【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第3節】ジュエルシード事件にまつわる裏話。
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が大気中の酸素と反応して生じるモノ」なので、海中には、魔力素はほとんど存在していません。
だから、当然のことですが、クロノの言うとおり、海中で自在に魔法を使える者など、基本的にこの次元世界には一人もいないのです。
【この作品では、魔力素について、上記のような設定で行きます。詳しくは、また「背景設定5」を御参照ください。】
クロノはしばしの沈黙の後、またユーノにこう語りかけました。
「しかし、無用の心配などさせたくもない。なのはやフェイトには、当面の間、この件は内緒にしておこう」
「そうだね。その方が良さそうだ」
「それから、これは、あくまで個人的な質問なんだが……君は、あのレイジングハートを一体どこから持って来たんだ? バルディッシュと同様、相当に優秀な〈E−デバイス〉のようだが?」
「実を言うと、アレは、ウチの長老から譲り受けたモノでね。僕にも出所はよく解らないんだ。ただ、〈E−デバイス〉である以上、40年代か50年代に造られた〈第三世代デバイス〉であることだけは確かだよ。術式は最初から近代ミッド式だったから、アレ自体が古代ベルカ製ということはあり得ない」
そうした会話の後、ユーノはクロノに頼んで、まずは「ドルバザウムの軌道上にいるスクライア一族の船」に通信回線をつないでもらいました。ところが、ユーノの予想に反して、『長老なら、検査入院が長引いているとかで、まだクレモナの病院から戻って来ていない』とのことです。
ユーノは改めてクロノに頼み、通信回線を今度は「ハドロの行きつけの病院」につないでもらいました。どうやら、プライベートな話になりそうなので、クロノはそっと席を外してくれます。
そして、ユーノは長老ハドロに、ここ一月半ほどの事情をざっと説明しました。特に、「高町なのは」という逸材に関しては、かなり細かいところまで報告します。
ハドロは、途中で何度も小さくうなずきながらユーノの話を聞き終えると、またいつものように穏やかな口調でこう応えました。
「そういうことなら、お前はしばらくその女の子に付いていてあげなさい。私も、念のために検査入院を続けているだけで、こちらは何も心配など要らないから」
そして、ハドロの口調や表情があまりにも『いつもどおり』だったので、ユーノはハドロの言葉をそのまま真に受けてしまったのでした。
ユーノは、クロノに言われるまでも無く、〈レイジングハート〉の出所に関して「いずれは」長老に訊いておきたいと思っていました。
思ってはいましたが、自分にレイジングハートを手渡した時のハドロの言葉から考えると、何やら辛い話になりそうで気が重かったのです。
(特に、急ぐ話でも無い。……なのはに
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