暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第3節】ジュエルシード事件にまつわる裏話。
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元々「戦力にはならない輸送船」だったので、5月になってから遅れて地球の上空に到着した〈アースラ〉に機関部を修理してもらった後、一足先に〈本局〉へ帰投していた』という設定で行きます。】


 そして、新暦65年5月末、プレシア(59歳)は、地球とファルメロウとを結ぶ「次元航路」の中程(なかほど)で、つまり、その航路が〈ヴォイド〉に最も接近しているポイントで、「12個」のジュエルシードを使って意図的に「局所的な次元震動」を発生させました。
【この作品では、プレシアの側に「12個」あった、という設定で行きます。
なお、「次元航路」については「背景設定5」を、また、〈ヴォイド〉については「背景設定6」を御参照ください。
 ここでは、ごく大雑把な説明だけをしておきますが……次元航路とは、世界と世界とを直線的に結ぶ「亜空間上の経路」のこと。ヴォイドとは、そうした経路が全く存在していない「亜空間上の空白領域」のことです。】

 しかし、結局は、プレシアが望んでいたような「アルハザードへの道」が開かれることは無く、ただ「虚数空間へのゲート」が開いて、『彼女自身がアリシアの遺体とともにそこへ落ちて行っただけ』に終わってしまったのでした。

 後に、この事件は〈ジュエルシード事件〉、もしくは、首謀者の名前から〈PT事件〉と呼ばれることになる訳ですが……。
 この事件の終了後、「地球とファルメロウを結ぶ次元航路」は、プレシアが起こした次元震動のせいで、しばらく「安全な航行」が困難になっていました。
 そのため、〈アースラ〉も一旦は、より近い地球の側に退避していたのですが、何日か経って、その航路はようやく「安全な航行」が可能な状態に戻りました。
 海鳴市で日が暮れる頃には、その安全性が最終的に確認され、『では、〈アースラ〉も12時間後には〈本局〉に向けて出航しよう』という話になります。

 そして、その晩のうちに、なのはは〈アースラ〉からの通信で、フェイトに関して以下のような一連の話を聞かされました。
 まず、フェイトは翌朝、〈アースラ〉が出航する直前に、もう一度だけ地上に降りて、なのはと話をすることが許可された、ということ。
 次に、フェイトはこれから〈本局〉に移送されて裁判を受けることになるが、これほどの大事件となると、すべてが終了するまでには、おそらく半年ちかくかかるだろう、ということ。
 そして、その裁判でも、いきなり「実刑判決」を受ける可能性は低く、単なる「保護観察処分」になるだろうから、そうしたら、フェイトも当分の間、地球で暮らせるようになるだろう、ということ。
 それを聞くと、なのはは安心し、明日に備えて早々と眠りに就いたのでした。

 その後、ユーノはなのはの安眠を妨げぬよう、フェレットのような姿のまま高町家の屋根の上へと
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