【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第3節】ジュエルシード事件にまつわる裏話。
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、魔力の流出を完全に遮断しました。
そして、夕食後に、はやてはその小箱を見つけて、いささか疑問には思いましたが、そこは軽く流すことにします。
「ん? 大事なモノやから、しまっといたんか? ……なんや、ブックエンドには、ちょぉ小さいみたいやなあ」
そう言いつつ、はやてはその小箱を、本棚における「その本の定位置」の隣に置いて、そのままずっとその小箱のことは忘れてしまっていたのでした。
その夜、アインスは別のジュエルシードの気配を察し、探知魔法で知覚範囲を広げました。
(今の私の力でも、これぐらいの魔法なら……。)
やがて、アインスは、遠くでユーノが怪物と戦っている姿を確認します。
(この世界に魔法文化は無かったはず。当然ながら、「普通には」魔導師など生まれて来るはずも無い。しかし、他の世界からやって来た「フリーの魔導師」だったら、こんな利他的な行動など、取るはずが無い。)
アインスは「自分自身の常識」に基づいてそう決めつけると、今度ははるか上空へと目を向けました。そして、やがて、アインスは軌道上に一隻の次元航行船の姿を「視認」します。
(機関部が大破している? ということは……つまり、あの船があのロストロギアを運んで来たが、この世界の上空で何かしら事故を起こして「大切な荷物」をこの世界に落としてしまった、ということか……。)
ここまでは、名推理でした。
(それでも、転送装置はかろうじて動かすことができた? ということは……さては、あの少年、一見そうは見えないが、管理局とやらの先遣隊か?)
実際には、こちらの推理は間違っていたのですが、この時点では、アインスもまだそれに気づいてはいません。
(我が主も、今はまだ無力。この状況で、私の存在を管理局に知られるのは、マズい。……このロストロギアを使って、今すぐにでも「騎士たち」を目覚めさせようかとも思ったが、どうやら、今はまだ「その時」ではないようだ。
主の体にもすでに「侵食」が始まっているから、あまり長々と待つ訳にもいかないが……ここは、もう少しだけ様子を見るとしよう。)
こうして、アインスは、管理局がこの世界から完全に姿を消すまで、ジュエルシードをこのまま封印しておくことにしたのでした。
その同じ夜、なのはは夢の中でユーノの助けを求める声を聞き、翌朝、再びその声に導かれて、やがて、フェレットのような姿をしたままのユーノを発見しました。
【以下、「無印」の物語は4月中旬から5月末までの間に、TVシリーズを基準として展開します。ただし、ジュエルシードが叶えるのは、基本的には「生身の人間」の強い欲望だけ、という設定にしておきます。
また、『機関部が大破して地球の周回軌道上で立ち往生していた次元航行船は、
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