【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第3節】ジュエルシード事件にまつわる裏話。
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すが、より良い未来を迎えるためには必要な「一時の別れ」です。
短くも心触れ合う対話の後、なのははさまざまな想いを込めて、最後にフェイトとリボンを交換しました。
それから、フェイトは〈アースラ〉に転送され、管理局員たちも全員が、一旦は地球から撤収します。
こうして、次元航行艦〈アースラ〉は、〈本局〉への帰途に就きました。地球からは「通常の巡航速度」で丸四日あまりの道程です。
そして、その四日後。地球の暦では、6月の初め。
アインスは、地球の上空から管理局が完全に撤退したことをよくよく確認した上で、隠し持っていた〈ジュエルシード〉の魔力を消費して一気にページを埋め、四人の守護騎士たちを一度に顕現させました。
(つまり、ちょうどアースラが〈本局〉に到着した頃のことです。)
しかし、はやては何も特別なことなど望まず、ただ「当たり前の幸せ」だけを求めて、騎士たちにも戦いを禁じ、彼等を「普通の家族」として受け入れました。
結局のところ、はやて自身は〈ジュエルシード〉については何も知らないまま、それから半年あまりに亘って「かりそめの平穏な日々」を送ることとなります。
ここで、作中では初めて「三脳髄」を描写します。
【実際に映像化(←笑)する際には、無印編の最終回のCパートで。画面はかなり暗くして、誰が話しているのか全く解らない状態で、以下の会話をほぼ音声のみで。】
「少しは使えるかと思って泳がせておいたが、プレシアは期待外れだったな」
「やはり、マルデルのような『本物の天才』はもう二度とは現れぬのか」
「それにしても、『あの』接触禁止世界に〈ジュエルシード〉とは……因果は巡るものよなあ」
「その向こう側にある無人世界とやらも、本当に『あの一件』と無関係なのかどうか、少し調べてみる必要があるのやも知れぬな」
「それよりも、プレシアの娘とやらは〈プロジェクトF〉の産物なのだろう? 観察のためには、あえて野放しにした方が良いのではないのか?」
「間違っても、有罪判決など出ないように誘導してやらねばな」
「うむ。……ところで、〈ゆりかご〉の方はどうなっている?」
「順調とまでは言えぬが、まあ、それなりに、な」
「さて、スカリエッティの方は、どこまで期待に応えてくれるのか」
「進捗は予定よりも若干、遅れているようだが?」
「大丈夫だよ。我々にはまだ時間がある」
「ああ。そのために、わざわざ人間の肉体を捨て、このような姿になったのだからな」
(三人そろって、不気味な笑い声。そこで画面が明るくなり、視聴者にも初めて、三体の「特殊溶液の中に浮かぶ脳髄および脊髄」たちが声の主であったことが解る。)
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