【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第1章】無印とA'sの補完、および、後日譚。
【第2節】ユーノ・スクライアの物語。(後編)
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ユーノはそこで『解りました』と即答しましたが、実際には、地球では「過剰な責任感」から無理を重ねてしまうことになります。
こうして、ユーノは嘱託魔導師の身分で、管理局の転送ポートを使わせてもらえることになり、それからすぐに、その転送施設からファルメロウの上空を経て、「地球周回軌道上にある次元航行船の転送室」にまで即時移動をしました。
【なお、この作品における「即時移動」とは、『魔導師が「転送ポート」を利用して、数秒ないしは十数秒程度の、ごく短い時間のうちに、生身のままで別の世界へ移動する』という行為を指して言う用語です。こうした「即時移動」や「個人転送」に関しては、また「背景設定5」を御参照ください。】
その輸送船は「原因不明の事故」で機関部が大破したために、自力では次元航行ができなくなって地球の周回軌道上で立ち往生していたのですが、転送室の装置を何回か稼働させる程度の出力はまだ残っていたのです。
(ただし、元々ただの輸送船なので、まともな魔導師は一人も乗り込んではいませんでした。)
そして、ユーノは簡単な状況の説明を受けた後、あまり間を置かずに、その場からさらに地表へと、ジュエルシードがまとめて落下したと思しき場所へと転送されました。
ユーノ・スクライアは、こうして地球の海鳴市に到着したのでした。
彼が、高町なのはと出逢う、二日半ほど前の夕刻のことです。
【ちなみに、同じ「転送」という用語を使ってはいますが、「別の世界への転送」と「惑星周回軌道上の次元航行船からその惑星(世界)の地表への転送」とでは、原理が全く異なります。前者は「亜空間経由の移動」ですが、後者はあくまでも「通常空間経由の高速移動」であって、亜空間は利用していません。
(もちろん、「地表から次元航行船への転送(収容)」も、同様です。)
また、「船(艦船)」と「艇(小型艇)」の違いは、ひとつには、こうした「地表への転送設備」が有るか無いかです。だから、小型艇の乗員が地表に降りようと思うと、小型艇そのものを地表に降ろすより他に方法が無いのです。】
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