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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
プライド
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いのだけど、建物内だし側にはアメリアさんとルビスちゃんも居るから、自重を致します。


「ぐはぁ!」
何やら苦悶の悲鳴が聞こえたので、声のする方を見ると…
何とお兄ちゃんが大魔神の1体に吹き飛ばされてます!

どうやらビックリ仰天で動けなかったアルルさんを助ける為、自らの身を盾に彼女を守ったようです!
あの(アマ)、何ボケッとしてやがりますか!?
リーダーで勇者だったら、しっかりして欲しいですね!

「ティ、ティミー!!……こんのぉ〜!!」
彼氏が吹っ飛ばされて、やっと我に返った勇者様…
怒りに任せて大魔神を一刀両断!!
すげ…剣のお陰?彼女の実力?

「大丈夫ティミー!?」
1体を倒したところで慌てて彼氏の下へ走り出すアルルさん…
おい!(怒)
彼氏が心配なのは分かるが、まだ終わってないのだから、そっちの心配をしていただきたいわね!

「だ、大丈夫…僕は大丈夫だから、アルルはみんなを助けてあげて」
お兄ちゃんに言われる前に、リーダーとしてパーティー全体の心配をしなさいよ!
何時までも色ボケしてんじゃないわよ!!




戦闘が終わり、皆さんお兄ちゃんの側に集まります。
「大丈夫ですかティミーさん?まともに大魔神の攻撃を受けてましたが…」
お父さんの元愛人…ハツキさんが、汗をかき色っぽい状態でお兄ちゃんを心配して身体を触ってきます。

「だ、大丈夫です!ホント、大丈夫ですから…」
アルルさん以外の女には、まだ馴れないのか恥ずかしそうに距離を置く…
恥ずかしさで顔は赤いが、まだまだ青い様だ。

「ただ…剣が折れてしまいました…ごめんなさい…戦力ダウンです」
謝る事なんか無いのに…
私もみんなも、お兄ちゃんが無事だっただけで大満足なんだから。

「そんな…戦力なんてどうでもいいの!貴方が無事だっただけで…」
“お前の所為だ!”とアルルさんに言ってやろうかと思いましたが、泣きながらお兄ちゃんに抱き付く姿を見たら言えませんでした…

だって、大魔神の攻撃を受けた箇所が痛むらしく、力強くアルルさんに抱き付かれ、苦悶の表情を浮かべるお兄ちゃんが面白いんだもん。
男のプライドなのか、声を押し殺し我慢するお兄ちゃん。涙目だよ(笑)

「アルル…何を悩んでいるのかは分からないけど、ここは敵の本拠地だ。常に集中して身構えていないと、取り返しのつかない事が起きるかもしれない。もし話せる悩みだったら、今すぐでも相談に乗るし、そうでなくても僕は何時も君の側にいる!だから今は大魔王討伐に集中しよう。大丈夫…君は強いんだ。その剣のお陰だけでなく、勇者アルルは強いんだ!自信を持って突き進もう!」
何とか体裁を取り繕って、アルルさんに語りかける…

でもどうやら本当に何かを悩んでいたらしく
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