【はじめに】この作品をお読みいただく前に。
【その3】次元世界の歴史設定について。(後編)
(新暦元年以降の年表)
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・新暦11年 管理局の調査艦隊が〈辺境領域〉の北東部で、「第72管理外世界ファルメロウに接続する次元航路の中でも最長の航路」の向こう側に、有人世界〈地球〉の存在を確認した。
→それなりに詳細な基礎調査の後、その世界は〈第97管理外世界〉と命名された。
(地球では、いわゆる「第二次世界大戦」が終わって間もない頃、「昭和22年・西暦1947年」の出来事である。)
【以下、地の文では、「管理世界・管理外世界・無人世界」をそれぞれ「管・外・無」と略記し、世界の名称には、なるべくこの略号と数字を添えるようにします。例えば、地球であれば〈外97地球〉という表記になります。】
→なお、その艦隊を率いていたのは、ミゼット・クローベル提督(32歳)だった。
(当時、彼女は「産休明け」だったため、『まずは軽い仕事から』ということで、柄にもなく、調査任務になど就いていたのである。)
また、彼女が乗る旗艦に同乗していた執務官は、彼女の「お気に入り」のテオドール・ダールグリュン(ヴィクトーリアの曽祖父、24歳)だった。
そして、その艦隊は(通常のマニュアルどおり)その世界の各地に何人もの「潜入調査員」を残して〈本局〉に帰投した。
・新暦12年 地球のさらに向こう側に、新たな無人世界が二つ確認され、それぞれ〈無127パニドゥール〉、〈無128ドルバザウム〉と命名された。
・新暦15年 〈GV事件〉の結果、海鳴市の東隣にある「敷浜市」から、何十人もの日本人がまとまってミッドチルダへ移民し、アラミィ地方の港町ヴィナーロの東側に「地球人街」を築いた。
→ミゼット・クローベル提督は「自分が発見した世界」(地球)に相応の関心を寄せていたが、この時は、後に〈最初の闇の書事件〉と呼ばれることになる案件で艦隊を率い、テオドール執務官らとともに作戦行動中だったため、彼女は「残念ながら」この〈GV事件〉には全く関与することができなかった。
【ちなみに、事件名の「最初の」は、あくまでも『管理局にとっては、初めての直接遭遇だった』という意味の用語です。どうやら、「闇の書」は、旧暦の時代にも何度か、南方の諸世界で猛威を振るったことがあったようです。】
・新暦21年 〈カラバス連合〉との「三年戦争」が終結した。
→これ以降、管理局は「幾つもの世界から成る国家連合との全面戦争」を全く経験していない。言い換えれば、この戦争での勝利によって〈次元世界〉における「管理局の覇権」が最終的に確立したのである。
→「ミゼット・クローベル提督」の名は、管理世界の一般民衆の間では、もっぱら、この戦争における「無敗の英雄」として知られている。
(ただし、最終決戦において〈カラバス連合〉の敗北を決定的なもの
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