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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【はじめに】この作品をお読みいただく前に。
 【その2】次元世界の歴史設定について。(前編)
  (新暦元年までの年表)
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より、「最後の〈ゆりかご〉の聖王」オリヴィエからの勧告のままに、以後50年に及ぶ「ベルカ世界からの〈大脱出〉」が始まった。

 →シュトゥラ王国では、クラウスの一子ハインツが「形式的に」王位を継いだが、彼は当時まだ8歳だったので、実際の政務はすべて母親のマルガレーテ(32歳)が取り仕切ったと伝えられる。

・前260年  聖王アルテアの崩御(ほうぎょ)により、聖王家が断絶する。すなわち、「事実上の、古代ベルカの滅亡」である。
(時に、古代ベルカ歴1039年。ミッドでは旧暦280年の出来事であった。)
 →以後、〈大脱出〉が本格化した。

・前258年 〈雷帝〉の末子ヴェンデルを皮切りに、イクスヴェリアやハインツを始めとするベルカ諸王国の王侯貴族たちも、(あい)()いでミッドなどへ移住した。
 →ヴィルフリッド(40歳)やクロゼルグ(36歳)も同じ年に、それぞれ「一人娘」とともに、ミッドへ移住した。

 →ミッドチルダに移住したベルカ人の多くは、そのままベルカ自治領に住み着いたが、ハインツ(18歳)は後日、「オリヴィエの神格化」に対して「どうしようもない違和感」を(いだ)き、単身でその自治領から離脱した。
 そして、彼はやがて、ベルカ系ミッド人の少女アニィ・ストラトスと恋に落ち、翌年、アニィが17歳になるのを待って結婚した。
(古来、ミッドの慣習法では「男女とも結婚は17歳から」ということになっていたので、ハインツもそれに従ったのである。)
 後に、二人は流れ流れて、遠くアンクレス地方に住み着いたのだと言う。

・前219年  古代ベルカ歴1080年。〈大脱出〉が完了し、「古代ベルカ時代」は終焉を迎えた。
 →〈最後の移民船〉は、『ベルカ世界につながる次元航路を「謎の技術」ですべて「封鎖」した上で、ベルカ世界を後にした』と伝えられる。
(なお、その「封鎖状態」は以後、140年余に(わた)って持続したが、〈最後の移民船〉がその後、どの世界へ渡ったのかは、誰も知らない。)
 以後、新暦76年まで、ベルカ世界はほぼ300年に亘って「完全に」無人の世界となった。

 →一方、ミッドでは、旧暦321年。この頃になって、海面の急速な上昇はようやく止まり、海面は現在と「ほぼ」同じ水準になった。
(南極大陸の氷床がすべて融解した結果、わずか60年余の間に、ミッドの海面は20メートルほど上昇した。実は、その後も別の理由によって、「10年につき5センチほど」の至極ゆっくりとした速度で、海面上昇は今もなお続いている。)

【念のために言い添えておきますが、もしも地球で同じ現象が起きたら、海面上昇は20メートルどころでは済みません。『当時のミッドチルダの南極大陸の氷床は、現在の地球の南極大陸の氷床よりもだいぶ薄かったのだ』とい
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