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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【はじめに】この作品をお読みいただく前に。
 【その2】次元世界の歴史設定について。(前編)
  (新暦元年までの年表)
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や飛竜のような〈大型竜族〉はまだ多くの世界に生息していたのですが、その大半がそれぞれの世界で軍事的に利用されていたため、それらの〈大型竜族〉はあらかた〈ゆりかご〉によって滅ぼされてしまいました。
 その結果、〈大型竜族〉は今や幾つかの世界で細々と生き残っているだけの「絶滅危惧種族」となっており、実際、「主要な世界」(つまり、次元世界の〈中央領域〉にある22個の管理世界)に限って言えば、何種類もの〈大型竜族〉がまとまって生き残っている場所は、もう〈第6管理世界パルドネア〉のアルザス地方だけになっています。
(公式には「第6管理世界の名称」は特に設定されていないようなので、独自に命名させていただきました。また、この作品では『アルザスは一般に「地方」と呼ばれてはいるが、実際には、地球で言うオーストラリア大陸のような、一個の独立した「小型の大陸」である』と考えておくことにします。)

 そのため、〈中央領域〉では今や「アルザスの」という単語は、ほとんど「飛竜のような大型の竜」にかかる「枕詞(まくらことば)」のように用いられています。
 Vividのコミックス第2巻でも、アインハルトがフリードを見て驚き、思わず『あれは アルザスの飛竜……!?』と独語していますが、この「アルザスの」もただの枕詞であって、彼女も決して一見しただけで『あれは、他の世界の飛竜ではなく、アルザス産の飛竜である』と見抜いた訳ではありません。
 また、管理世界でなくてもよければ、〈中央領域〉の中でも〈第9管理外世界コリンティア〉と〈第10無人世界アペリオン〉には、飛竜などの〈大型竜族〉が今も数多く生き残っています。また、せいぜい(ワニ)のようなサイズの、知性に乏しい〈小型竜族〉ならば、さらに多くの世界に今も普通に生息しており、ミッドチルダにすら、「第四大陸」には何種類かの〈小型竜族〉が普通に生息しています。】

【ちなみに、ここで言う「竜族」とは、「脊椎(せきつい)を持つ六肢(ろくし)型の魔法生物」全般の総称ですが、これが生物学的な意味で本当に「単系統群」なのかどうかは、まだよく解っていません。
 六肢型とは、『手や足や翼が合わせて六本ある』という意味で、我々人類をも含めて通常の陸上脊椎動物はすべて四肢型ですから、これとは全く系統の異なる生物群です。
(ごく稀に、第二肢が退化して、外見上は四肢型になった竜族もいるようです。)
 また、魔法生物とは、「すべての個体が『当然に』リンカーコアを持っている生物種」のこと。単系統群とは、「単一の共通祖先から分化したグループ全体」のことです。
 つまり、「共通の祖先にまで(さかのぼ)ると、その子孫の中には別のグループまで含まれてしまうような分類群」は、「単系統群」ではありません。
 具体的に言えば、『鳥類や哺乳類は単系統群だが、爬
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