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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【はじめに】この作品をお読みいただく前に。
 【その2】次元世界の歴史設定について。(前編)
  (新暦元年までの年表)
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のは、古代ベルカ暦で1016年(新暦で(ぜん)283年。JS事件のおよそ360年前)の出来事であったものとします。
 そして、この作品では、『シュトゥラ王国には、いわゆる「覇王クラウス」より240年ほど前の時代に「武王クラウス」という名前の王様がいて、その人物が格闘技法としての「覇王流」を創始した。そして、「覇王クラウス」はその技法を最終的に完成させたからこそ、後に「覇王」と呼ばれるようになったのだ』という設定を採用します。
【つまり、同2巻で、コロナが『そもそも(クラウスとオリヴィエは)生きた時代が違うって説が(おも)だよね』と語っていたのも、『後世の歴史家たちが、長らく「武王クラウス」と「覇王クラウス」を混同していたからだ』という設定です。】

 以上の点を踏まえた上で、独自の設定も加え、「ベルカとミッド」を中心にして〈次元世界〉の歴史を改めて年表の形にまとめると、おおむね次のようになります。
【ベルカ世界の歴史に関しては、おそらく、原作者様の脳内設定からは「相当にかけ離れた代物」になってしまっているだろうとは思いますが、何とぞ御容赦ください。
 なお、以下の年表では暦法をすべてミッドで言う「新暦」に統一しておきましたが、この作品は「新暦95年」が舞台ですので、「新暦で(ぜん)何年」という表現を「今から何年前」という表現に変える場合には、その数字に94(およそ100)を加算することを、どうぞお忘れなく。】


・前12000年頃 「原初の戦い」が終結。以後、〈始まりの世界アルハザード〉が一万年に(わた)って〈次元世界〉全体を統治した。
 →人類世界の諸文明は(すでに滅亡したものまで含めて)すべて、これ以降に「人外(じんがい)の存在」である〈アルハザードの(たみ)〉が人類に授けたものであると伝えられる。

・前3000年頃 〈次元世界〉全体規模で、歴史の〈大断絶〉が起きた。
 →具体的に何があったのかはよく解らないが、『これ以前から、独自に「次元航行技術」を保有していた』と伝えられる「有力な世界」は、みな揃ってこの時期に没落し、(少なくとも一旦は)例外なく「無人世界」と化した。
(実のところ、現存する「有人世界」の中には、「これ以前の『次元世界全体』の歴史」が正しく伝わっている世界はひとつも無く、今では、ほとんどの有人世界において、この〈大断絶〉が事実上の「歴史の起点」とされている。)

 →この直後に、それまでは無人だった多くの世界に「初めて」人間が住み始めた。
(一説によれば、〈アルハザードの民〉が何らかの目的で、彼等を別の世界からまとめてそれらの無人世界へと移住させたのだと言う。)
 実のところ、ミッドチルダやベルカやローゼン(この作品の「第一部」の舞台)などの諸世界に初めて人間が住み始めたのも、この時期
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