【はじめに】この作品をお読みいただく前に。
【その1】この作品の基本的な設定について。
(原作との関連性など)
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ルである。
『ハリーが治安の悪い地域で不良どもの更生に尽力する』という未来も、あり得ないとまでは言いませんが、ちょっと(本来の意味で)「役不足」なんじゃないですかねえ?
かつてIMCSで活躍したメガーヌやクイントも、「ゼスト隊」という(明らかに普通の陸士隊ではない)特殊部隊に配属されていました。ハリーもあれだけの実力があるのですから、もう少し上の「役」を目指すべきなのではないかと思います。
という訳で、(この作品には、ハリー自身はほとんど登場しないのですが、設定としては)この点に関しても、いささか原作を改変(?)して、彼女やエルスにはもう少し重要な役職に就いてもらうことにしました。
4.アインハルトの中で、クラウスの記憶が早々に消えてしまう。
個人的な感想ですが、完結編の内容の中では、これが一番の問題点です。
そもそも、原作には「記憶継承の機構」に関する説明が全く見当たりません。どうやら、何もかも「先祖返り」の一言で済まされてしまっているようですが……さすがに、それはちょっと説明になっていないのではないかと思います。
「先祖返り」という用語の「具体的な意味」が判然としないのも問題ですが、もしも『先祖返りでありさえすれば、記憶を部分的に継承していて当たり前だ』と言うのであれば……そして、もしもヴィヴィオの中にオリヴィエの記憶があったことも同じ理屈で説明されてしまうのだとすれば……最終的には『クローンでありさえすれば、ある程度の記憶は受け継がれていて当たり前だ』という話になってしまいます。
しかし……それだと、『ギンガやスバルやノーヴェの中にも、当然にクイントの記憶が部分的に残っている』という話になってしまうのですが……よくよく考えてみると、「ゲンヤの娘たち」の中に「ゲンヤと(夫婦として肉体的に)愛し合った記憶」があるというのは、さすがにヤバイのではないでしょうか。
さらに言えば……コミックスの第10巻には、記憶継承に関して、ルーテシアの『過去は過去であって現在じゃない。先祖の記憶を黒い呪いにするか、未来への祝福に変えるかは、今を生きている自分の選択』という名ゼリフがあるのですが……たかだか『12歳の少女が、少しばかり「自分自身の」人生経験を積んだ』という程度のことで消えてしまうようでは、この記憶は、もはや「呪い」ですらなく、単なる「嫌がらせ」でしょう。
おそらく、原作者様は『Vividを可能な限り、他のシリーズからは独立した物語にしよう』という意図を持って、それ故に、『イクスヴェリアの件も、アインハルトの記憶継承の件も、Force以降のシリーズには関わって来ないように、このシリーズの中だけで完結させよう』と考えられたのだろうと思います。
お気持ちは解
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