第三章
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「これが」
「そうなんですね」
「だから」
それでというのだ。
「そのことはね」
「わかることですか」
「そうしてくれたら」
それならというのだ。
「私も嬉しいよ」
「そうですか」
「まあね」
プランタジネットは笑って話した。
「妖精についてどう思っていてもね」
「それでもですか」
「わかってくれたら何よりだよ」
「いや、本当にです」
羽柴はプランタジネットにも話した。
「これまで妖精といえば」
「美少女とだね」
「思ってましたが」
「そこはちゃんとね」
「性別や年齢があるんですね」
「そして色々な種族がいるんだ」
羽柴にこのことも話した。
「これがね」
「フェアリーとかレプラカーンとか」
「他にもね」
「色々とですか」
「種族があるんだ」
「そうなんですね」
「日本には妖怪がいるけれど」
プランタジネットは羽柴の祖国の話もした。
「妖怪も色々な種類がいるね」
「そうですね」
羽柴もそれはと頷いた。
「言われてみれば」
「それで性別もあったりするね」
「妖怪によっては」
「それと同じだよ」
「妖精も色々な種族があって」
「性別や年齢もだよ」
そういったものもというのだ。
「あるんだ」
「そういうことですね」
「妖精と言っても一概には言えないんだ」
「おじさんの妖精もいますね」
「そうだよ」
「その通り、では紅茶を楽しもう」
「お菓子もな」
レプラカーンもフェアリーも言ってきた、そのおじさんである彼等が。
「三時だしな」
「ティータイムだからな」
「一緒に飲もう」
「そして食べよう」
「それじゃあ」
羽柴もそれならと頷いた。
「一緒に」
「そうしよう」
「是非な」
妖精達も応えた、そして羽柴それにプランタジネット家の面々とティータイムを楽しんだ。彼等はとても陽気で気さくで。
「いや、妖精っていいね」
「おじさんでもな」
「楽しいだろう」
「そう思うよ、じゃあこれからも機会があったら」
「一緒に楽しもう」
「ティータイムでも何でもな」
「そうしてくれたら僕も嬉しいよ」
彼等を引き合わせたプランタジネットも言ってきた。
「本当にね」
「じゃあまたお邪魔してこの人達とお話していいですか」
「勿論だよ」
優しい笑顔での返事だった、そしてだった。
羽柴は妖精達を別れ今の自分の住んでいる場所に戻った、それからイギリスにいる間何度か彼等との交流の場を持った。
日本に帰ると彼は妖精について語る様になった、語る彼等は様々な種族と性別それに年齢があってそれでいて人間の様に楽しいものだった。その彼等について笑顔で話すのだった。
おじさん妖精 完
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