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星を喰らう狼
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ファが微妙にいじけた様子でいきなり振り向いてくる。


「んー?言ってごらん、セラ?」


ぐぐぐ、と顔を近づけてくる。


「い、いや。モンスター気分はどうだったのかなぁー、って訊いただけだよ!」

「ぼりぼりかじってましたね〜」


リーファの肩でユイが楽しそうに注釈を加える。


「そういえば……、味とか、したの?サラマンダーの……」

「……ちょっと焦げかけの焼肉の風味と歯ごたえが……」

「わっ、やっぱいい、言わないで!」


その時、私は確かに見た。キリトの目がキュピーンと光り、不意にリーファの手を掴むと――。


「がおう!!」


一声唸ると大きく口を開け、リーファの指先をぱくりと加えた。


「ギャーーーーーーッ!!」


その後、キリトが綺麗な放物線を描いたのは言うまでもない。







___________________________________









Sideアスナ




巨大な樹の枝に吊るされた金の鳥籠――いや、これは檻だ。


「キリト君……」


誰よりも愛する少年の名を呼ぶ。彼は無事に現実世界に帰れたのだろうか?自分だけが生き残り、彼は死んでしまったのではないか……そんなことを思うととてもやりきれない。

だが、アスナを捕らえている張本人が先日、その恐れを拭い去ってくれた。


『彼……キリガヤ君とか言ったかな?本名は。先日、会ったよ。向こうでね』


須郷はアスナの心を挫くためにいかに彼がまぬけだったかを嬉々として語ったが、最後になるにつれて怒気を露にした。


『それと……あのガキもだ。水城螢……あいつは病室の監視カメラと盗聴器をぶっ壊していきやがった!!クソガキが!!』


話によると、彼は何故かアスナの両親と共に病室にやって来て、見舞っていった。その際に、須郷が設置した不快な装置を全て壊していったらしい。

それを聞いて、アスナはとても安堵した。彼は須郷の企みに気がついている。そう感じた。


「なら、きっと2人とも……」


彼らは直にここにやって来るだろう。自分を助けるために……。


「やあ、ティターニア。今日は面白いお土産があるよ。一緒に見よう」


ガシャ、と音がしてこの世界の支配者が入ってくる。


「…………」

「ククク。そう睨むなよ。今の君には嬉しいことだろうさ」


空中に映像ウインドウを作り出し操作すると、ウォン、と音をたてて映像が映し出された。


「…………っ!!」


吠える巨大な影。その周りに倒れる数人のプレイヤー達。

ただ1人、敵に立ち向かい吹
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