第一章
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配役無数
蓮見ひびきは抜群のスタイルと色気に満ちた整った顔立ちに奇麗な長い髪の毛を持っている、そのスタイルを活かして高校を卒業してから暫くは派遣社員をしていたが。
「いやあ、街でスカウトされて」
「それでなんですか」
「今のお仕事になって」
「アダルト女優ですね」
「セクシー女優とか言われますね、最近」
とある雑誌の取材に笑顔で答えた。
「それになって」
「今や人気女優ですね」
「いやいや、まだまだですよ」
このことは謙遜して応えた。
「本当に」
「ですがここ三年出演作毎年何十本もありますよ」
インタビューをする記者は笑顔で話した。
「デビューしてすぐにブレイクして」
「そうなんですか、毎月何本も出てますが」
「もうですよ」
「三年連続で、ですか」
「デビューの年は数本が」
それがというのだ。
「二年目からは十本を超えて」
「それからはですか」
「三年連続ですからね」
出演作何十本に達しているというのだ。
「今年も三月で」
「十本超えましたね」
「売れっ子になりましたね」
「それは嬉しいですね、じゃあこれからも」
「頑張っていかれますね」
「そうしていきます」
笑顔で答えた、ひびきはスタイルと顔だけでなく真面目で穏やかで優しい性格でスタッフやファンからの評判もよかった。
そんな彼女がある日事務所でぽつりとこんなことを言った。
「あの、何か私って」
「どうしたの?」
「いや、物凄く色々な役演じてますね」
マネージャーと時平美保に話した、穏やかなおかめ系の顔で黒髪をショートにしている。背は一五二位で三十代になったばかりでスタイルはわりかしいい。
「今度はバニーガールですね」
「そうね、コスプレして」
「その前は女子高生で」
その役でというのだ。
「セーラー服になって」
「体操服にもなったわね」
「ブルマって」
この服のことを苦笑いで話した。
「学生時代穿いたことなかったんですが」
「私もよ、もうあれはね」
「リアルはないですよね」
「漫画とかアニメでも滅多に観なくなったわね」
「そうですよね」
「けれどアダルトじゃね」
今ひびきがいる世界ではというのだ。
「普通よ」
「エロいからですね」
「そうよ、昭和の遺物でも」
「こっちの世界じゃ現役ですね」
「それでひびきちゃんにも着てもらったのよ」
「しかも好評でしたね」
「凄くね」
「ですね、去年スイミングインストラクターになって」
ひびきはさらに話した。
「競泳水着を着て」
「去年夏はビーチでビキニのOLさんになったわね」
「OLさんの制服も着ましたし」
その作品ではというのだ。
「ビーチでもオフィスでも」
「絡んだわね」
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