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八条学園騒動記
第七百二十二話 哺乳類その十二

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「事実過去は洗剤にもなった」
「衣服の」
「そうなったからな」
「この時代の連合でもですね」
「用いているのだ」
「そうなのですね」
「野生の生きものも狩るとだ」
 そうすればというのだ。
「食べるだけでなくな」
「色々利用しますね」
「そうしている、紙も何度も再利用するしな」
「兎角使えるものは使うですね」
「使える限りな」
「それこそゴミの後の灰まで」
「利用してな」
 そうしてというのだ。
「発展している、ただ技術が最先端をいき人が多くな」
「繁栄しているだけではないですね」
「再利用も行ってな」
 まさに使えるものは使えるまでだ。
「無駄をなくしているのだ」
「そうした国ですね」
「そのことを覚えておくことだ、何しろだ」 
 見ればここであるアザラシが糞をした、大尉はそれも見て上等兵に話した。
「出したものすらだ」
「再利用しますか」
「肥料にしたりな」 
 作物のというのだ。
「燃料にもだ」
「しますか」
「出したものすらだ」
「再利用する国ですね」
「人のものもそうして」
「生きもののものもですね」
「そうするのだ、まさにな」
 連合という国はというのだ。
「全くな」
「無駄のない様にしていますか」
「資源は無限ではない」
 このことは何時の時代も変わらない、使えば減るしその減った分を発見するか生み出して補充するしかないのだ。
「だから使えるものはな」
「徹底的に使うのですね」
「そういうことだ、それは人もということだ」
「だから使い捨てにしないのですね」
「全体主義国家と違ってな」
「それは民主主義だからではないですね」
「民主主義というか連合だ」
 この国自体の考えだというのだ。
「人も使い捨てにするとな」
「すぐにいなくなりますね」
「スターリンのソ連がそうだった様にな」
 この国の様に人材の枯渇ひいては後の崩壊を招く様なというのだ。
「事態に陥るからな」
「その轍を踏まない様に」
「その為にもな」
 まさにというのだ。
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