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八条学園騒動記
第七百二十二話 哺乳類その八

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「星によってはな」
「淡水生のものもいますか」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「これも進化だ」
「淡水に適用することも」
「淡水生のイルカは地球にもいる」 
 アマゾンカワイルカやヨウスコウカワイルカである、ただしその姿は海のイルカとはかなり違うものである。
「そして淡水生のアザラシもいるしな」
「バイカルアザラシ等ですね」
「あそこにいる」 
 指差したコーナーに小さく丸々とした茶色い毛のアザラシ達がいて水槽の中で気持ちよさそうに泳いでいる。
「あれがバイカルアザラシだ」
「そうですか」
「地球にも棲息している」
 文字通りバイカル湖にだ。
「そして他の星でもな」
「淡水で暮らしていますか」
「そうなのだ」
「それも面白いですね」
「そうだな、そしてこうしたアザラシ達は魚を食べてな」
「他のアザラシを襲ったりはしないですね」
「ペンギンやオオウミガラスもな」
 こうした生きもの達もというのだ。
「襲わない、傍を通ってもな」
「何もしないですか」
「一切な」
 まさにというのだ。
「見ることはするが」
「襲うことはないですか」
「そうだ」
 こう言うのだった。
「普通のアザラシはな」
「ヒョウアザラシ以外は」
「それだけあのアザラシが特異ということだ」
 アザラシの中でというのだ。
「唯一の猛獣指定されているアザラシだしな」
「猛獣ですね」
「名前の通りな」
 豹のというのだ。
「そうなっている」
「そうしたアザラシもいるのですね」
「そう考えるといい、そして他のアザラシは人気がある」
 ヒョウアザラシ以外はというのだ。
「連合ではな」
「事実今も多くの人が観ていますね」
 上等兵はアザラシ達のコーナーの前の人々を観て頷いた、何人もいて誰もいないヒョウアザラシのコーナーとは全く違う。
「そうしていますね」
「見ての通りな」
「左様ですね」
「ただペンギンと比べると」
 その人気はというのだ。
「ペンギンのほうが上だ」
「そうなのですね」
「オオウミガラスもだ」
「人気があり」
「グッズも出ている」
 そうなっているというのだ。
「そしてペンギンとの見分けがな」
「難しいですね」
「外見が似ているな」
 ペンギンとオオウミガラスはというのだ。
「そうだな」
「そもそも最初ペンギンはですね」
「オオウミガラスがそう呼ばれていた」
「そうでしたね」
「そうだったからな」
 だからだというのだ。
「尚更な」
「見分けが難しいですね」
「そうなのだ」 
 こう言うのだった。
「それはグッズにも影響していてな」
「識別が難しいですね」
「それを見極めることもな」
 このこともというのだ。
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