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MSV-蒼空の英霊-
北の国から(1)
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 先程と同じように徐々に下がって行くが、基地から十分に離れないうちに、2番機の腕が突如飛んだ。

「ぐぁっ。」
「兄貴っ!」

 あたりを見回すと基地の右手、GMスナイパーUが狙撃体制にあった。

「くそっ、逃げるぞ!」
「了解。援護します。」

 スラスターを一気に噴かせ後退する。すると彼らがいたところをビームの奔流が走った。追い打ちをかけるようにGMのマシンガンも飛んでくる。

「急げっ!。」

 ビームライフルの銃口がほのかに光りだした。

「くそぉ、間に合えぇぇぇぇっ。」

 しかしそこからビームが走ることはなかった。
 なぜなら別のビームがスナイパーを貫いたからだ。続いて彼らを追っていたGMもビームに貫かれる。

「な、なんだ?」
「た、隊長ぉおお!」
「え?」

 彼らを元自分のいた谷間に見える地味な色の1機のザクT。そのスナイパータイプ。
 それの銃口からさらにビームが走りもう1機のGMを仕留める。

『待たせたな。』




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