第四十一話 深き者共その十
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「陣を前に集中させてな」
「それでやな」
「ダゴンさんの行き先をな」
「一旦封じるな」
「目の前に危険があるとな」
それならというのだ。
「本能はや」
「それを避けようとするな」
「これが理性とか知性が入って」
そうしてというのだ。
「策略とかも考えられるとな」
「十絶陣があってもな」
「どないかして突破しようともな」
その様にもというのだ。
「考える、しかしな」
「本能的な存在やと」
「もう自然とや」
「避けるな」
「そうする、そのことをや」
「今回は衝くか」
「本能、無意識的な思考をするならするでや」
芥川はそうした相手であるのならと話した、ラグクラフト神話の神々のそうした徳性を熟知してのことだ。
「そこを衝ける、それでや」
「今やな」
「そうして戦ってくで」
「ほなな」
それならとだ、リーも頷いてだった。
十絶陣を出してそれを自分の方に来たダゴンの前に出した、するとダゴンはその陣達を見て咄嗟にだった。
動きを止めた、芥川はそれを見て仲間達に告げた。
「今や」
「敵が動きを止めたからね」
アレンカールがすぐに応えた。
「今こそね」
「攻めるで、それもや」
「広範囲の攻撃ね」
「動きを止めたのは一瞬やからな」
「すぐにまた動くわ」
「そやから動いてもや」
「攻撃が及ぶ様に」
「皆広範囲の攻撃をな」
これをというのだ。
「やってもらう、ええな」
「ええ、じゃあお願いね」
アレンカールは自分が乗っている緑の鱗に白い一対に翼に頭に冠の様な羽根がある巨大な蛇ケツアルコアトルに言った。
「ここはね」
「ブレスをですね」
「吐いてもらうわ」
「承知しました」
ケツアルコアトルは主に率直な声で答えた。
「それではです」
「やってくれるわね」
「はい」
まさにという返事だった。
「ご主人様のお言葉のままに」
「そえではね」
「ダゴン神は水属性、ならば」
「水属性とかね」
「水に弱い火属性の攻撃はなりません」
「そう、だからね」
「私のブレスは火ではないので」
だからだというのだ。
「遠慮なく用います」
「それではね」
「神星の方々の神具である獣はあらゆるブレスを出せます」
ケツアルコアトルはこのことも話した。
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