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神々の塔
第四十一話 深き者共その九

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「そうした存在や、そのことを頭に入れて」
「明日はやな」
「戦うで」
 その神々と、というのだ。
「ええな」
「ほなな」 
 こう言いつつ自身もステーキを食べてだった。
 リーは英気を養い他の面々もそうしてだった。
 身体を清めよく寝て朝食を食べてだった、上の階においてラグクラフトの神々と対峙した。その彼等とだった。
 戦に入った、その中でダゴンは場を海底にしたうえで一向に自由自在に泳ぎつつ攻めるがそれを見てだった。
 芥川は仲間達にだ、その中で言った。
「僕等は酸素の飴玉を舐めつつや」
「呼吸をしてやね」
「そして素早く動く神霊さんにな」 
 こう綾乃に話した。
「素早さを落としてな」
「術でやね」
「そしてあの神霊さんは本能的な攻撃をしてくる」
 ダゴンのこの性質のことも話した。
「武器は使わん、術を使ってもな」
「基本はやね」
「ほんまにな」 
 何と言ってもというのだ。
「本能で獣みたいにや」
「手足の爪や牙で襲い掛かって来る」
「そうしてくるからな」
「近寄って来る」
「自分から襲い掛かってな、そこをや」
「攻めるんやね」
「本能的に来るなら」
 それならというのだ。
「その動きはな」
「読みやすい」
「そや、幾ら知能が高くてもな」
 混沌の神々も神霊である、このことはむしろ人より相当に高いことは芥川も頭に入れて理解しているのだ。
「それでもや」
「本能的無意識的やと」
「そうした動き、攻撃はせんわ」
 知識や知恵といったものを用いたというのだ。
「そうしてくる、そやからな」
「うち等はやね」
「素早さを弱めてな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「動きを鈍くして」
「そこから動きを呼んで」
「攻めるんやね」
「恐ろしい力を持つ神霊さん達やが」
 ラグクラフトの神々もというのだ。
「そやけどな」
「戦い方はあるってことやね」
「そや」
 まさにとだ、芥川は言い切った。
「皆で攻めてくで」
「ほなね」
「リーここは十絶陣を出してや」
 彼にも言った。
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