フェアリー・ダンス編
世界樹攻略編
焔の魔神、来る
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。管理者が強力なモンスターを別の場所に強制的に配置替えしています。10分前のことです』
「ありがとうございます」
『いえ。お気をつけて』
そして主人が知りたいであろう情報を正確に見抜く技量。世界広しといえど、彼ほど優秀な人間は中々いない。
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「ただいま」
「あ、お帰り。じゃ、次あたしね」
そう言うと、リーファはログアウトしていった。
「今、話していいか?」
「手短にお願いします」
一番先にログアウトしたのは実はこのためだったりする。
「何で君はレイに協力するんだ?」
「家族だからです。何より、お兄様がそう私に頼みましたから」
「聞きにくいこと聞くけど……血が繋がっていなくても、家族だってそこまで言えるのは、何故なんだ?」
「……詳しくは言えませんが、私は身体的な理由で世間から疎まれていました。お兄様を始め、水城家の人達は私を認めてくれた……それだけです」
「そう、か」
「失礼ながら、貴方の事情も多少把握しています。私が思うに『家族』とは形であり、血縁関係ではありません。私達はまだ子供です。難しく考えることはせずに、今は目の前の問題を解決しましょう」
「……すまない。セラの言う通りだ」
何となくうつむいていた目に光が戻る。と、ここで1つ警告しておく。
「キリトさん、実は……」
話したのはさっき調べてもらった内容。恐らく、レイがこの世界に来たのがばれてしまったこと。
「な、何で!?」
「原因は不明です。できるだけ早く原因究明はしますが、キリトさんも気を付けて」
「分かった……」
リーファが戻ってきてからキリトがログアウトし、準備を整えると、一行は《ルグルー回廊》に入っていった。
出発の直前、
「ん?」
キリトがふと森の方を向いた。
「……?どうかしたの?」
「いや……誰かに見られてた気が……。ユイ、近くにプレイヤーはいるか?」
「いいえ、反応はありません」
「……追跡魔法、って線は?」
「それならあり得るか……」
「ともかく、早いこと行きましょう。こんなところで足止めは食らいたくないわ」
「そうね」
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回廊に入ってしばらくすると、リーファがはっとし、立ち止まった。
「あ、メッセージ入った。ごめん、ちょっと待って」
「ああ」
立ち止
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