後日譚〜帰還、そして創まり〜 第160話
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て回るつもりだし、ヘイムダルにいるこっちの世界のリィンやアーちゃんの所にお邪魔したりとかもするつもりだよ〜。」
「えー!それって一人だけサボっているって事じゃんか〜!たまにはその役割をボクに代わって、君がボクの代わりに授業を受けてよ〜!」
「あのな……”並行世界のミリアム”と違って既に人間に戻った君がどうやって”並行世界のミリアム”のように飛び回るつもりなんだ――――――って、それ以前に替玉に授業を受けさせる事もそうだが、総督府関連の仕事で忙しいリィン達の邪魔をしたらダメだろうが!?」
苦笑しながらミリアムを諫めたエマはある事が気になり、”ミリアム”に訊ね、”ミリアム”の答えを聞いて文句を口にしたミリアムに呆れた表情で指摘したマキアスはある事に気づくと両方の”ミリアム”にその事について注意した。
「そういえばちょっとだけ気になっていたんだけど………僕達の世界に現れた時のリィンは”呪い”の力を抑える為に王太子殿下と同じ服だったけど………もしかしてその服って、並行世界のリィンが教官をしている時の……?」
「ああ。”黄昏”の件で所々破れていたのをエリゼが直してくれたこの服をいつか必ず着る事ができるように、荷物に保管していたんだ。」
「並行世界のエリゼが……」
「ふふっ、世界は違ってもエリゼさんのお兄さん思いな所は変わらないようね。」
エリオットの疑問に答えた”リィン”の答えを聞いたガイウスは静かな表情で呟き、アリサは微笑み
「”エリゼ”で思い出したけど、こっちの世界のリィンはエリゼを含めてたくさんの女性を侍らしてハーレムを築いている話も知っているんだよね?」
「しかもその侍らしている女性の中には並行世界のお前にとっては教え子の一人であるミルディーヌ公女もそうだが、恐れ多くもアルフィン王女殿下までいる上王女殿下に関しては自分専属の侍女として仕えさせている事についてどう感じているんだ?」
ある事を思い出したフィーはからかいの表を浮かべて”リィン”に訊ね、ユーシスも続くように静かな笑みを浮かべて”リィン”に訊ねた。
「う”っ。そ、それは………」
「はいはい、そのリィンのハーレムの中にいる痴女が現れそうな話は昼休みや放課後にしなさい。それじゃ、HRを始めるわよ――――――」
二人の指摘によって表情を引き攣らせて唸り声を上げた”リィン”が答えを濁しているとサラが手を叩いて話を無理やり終わらせ、いつものようにHRを始めた。
そして授業やHRが終わり、サラが退出するとアリサ達は談笑を始めた――――――
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