後日譚〜帰還、そして創まり〜 第160話
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のマリアベル・クロイスは蛇の使徒じゃない”けどね。それで元の世界に帰還するまでの3ヶ月間、リィンお兄さんはどうしたいのかしら?先に釘を刺しておくけど、”自称ただの新妻”みたいに自分達が知るゼムリア大陸とは違うゼムリア大陸であるこの世界を旅行したいみたいな意見は即却下よ。他の二人はともかく、”リィン・シュバルツァーという人物が二人いる事によって起こりうる事が十分に考えられる混乱”を収拾させる手間がかかり過ぎるでしょうからね。」
「何なんだ、その”自称ただの新妻”という人物は………というか、何で”俺が二人いる事で混乱が起こる”と確信しているんだ?」
レンの釘刺しに対して冷や汗をかいた後疲れた表情で呟いた”リィン”は気を取り直してある事を訊ねた。
「”リィンが二人いてそれぞれ別々の場所で行動していたら混乱は間違いなく起こる事”はボク達でもわかるよ〜。”この世界のリィン”はエレボニアどころか世界中で有名な人物になっちゃったし。」
「何せ世界大戦を終結に導いた上世界を救った”現代のゼムリアの大英雄”にして”エレボニア総督”だから、当然マスコミ連中によってお前の名前や顔が世界中の人々に知れ渡っているだろうからな。下手すりゃ各国のVIP達以上の知名度があると思うぜ。」
「…………………………俺達を救ってもらった恩もあるし、何よりも俺達はこの世界にとって”部外者”である事も理解しているから、”この世界の俺達”に迷惑をかけるつもりは毛頭ない。そちらの希望としては俺達が元の世界に帰るまでの3ヶ月間俺達は人気のない所で過ごして欲しい……と言った所か?」
それぞれ苦笑しながら指摘した”ミリアム”と”クロウ”の指摘を聞いた”リィン”は複雑そうな表情で少しの間黙った後静かな表情でレンに訊ねた。
「それも一つの選択ね。もしくはメンフィルの”本国”――――――つまり、異世界で過ごすか、後はこのウルスラ病院みたいに事情を知っている人達の所で過ごすかね。先に言っておくけど生活費はオリビエお兄さん達――――――エレボニア王家が出してくれるから、生活費の心配は必要ないわよ。」
「殿下達が…………だったら、俺の希望は――――――」
そしてレンの説明を聞いて僅かに驚きの表情を浮かべた”リィン”は少しの間考え込んだ後レンに自分の希望を口にした。
5月8日、AM8:30、HR――――――
〜エレボニア王国・トールズ士官学院・Z組〜
”リィン”が目覚めてから一週間後、国内の混乱の収拾に協力し、ようやく学院生活を再開させることができたリィンとセレーネを除いたZ組はいつものように朝のHRを始めていた。
「おはよう、みんな―――――今日はみんなに短期間限定の新しい”教官”を紹介するわ。」
「
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