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夢幻水滸伝
第三百二十話 州の南から北へその八

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「攻撃しませんか」
「トウェイン様としては」
「絶対にですね」
「そや、そしてな」
 それにというのだった。
「わいは武器を持たん相手と戦う趣味はない」
「非戦闘員等とはですか」
「戦うことはされませんか」
「そうしたお考えですか」
「そや、それでや」
 その為にというのだ。
「尚更な」
「民は戦に巻き込まない」
「その家も産業施設も」
「そうしていって」
「これからもですね」
「そうしてくで」
 こう言ってだった。
 トウェインは戦後処理も行いそのうえでことが済むとロサンゼルスに戻った、それから州の北部の街や村にも使者を送ったが。
 どの街や村も降りそうでなければ自ら降った、そうして州の統一は成った。
 トウェインはこのことを喜んだがそれでもと周りに言った。
「あくまでこれはな」
「第一歩ですね」
「世界を掬う為の」
「これで満足するものではない」
「左様ですね」
「そや、ほんまな」
 州の行政や軍事、産業の要人達に対して話した。
「これからや」
「州を統一しても」
「まだこれからですね」
「ここからさらに勢力を拡大させる」
「そうしますか」
「そや、幸いカルフォルニアはかなり豊かな州やからな」
 だからだというのだ。
「産業を育成してインフラも整えてな」
「さらに豊かにし」
「国力を高め」
「その国力で以てですね」
「勢力を拡大する力にしますか」
「そや、ただな」
 トウェインは腕を組んで要人達に話した。
「どう勢力を拡大していくかやな」
「問題はですね」
「どの州に進出していくか」
「それが問題ですか」
「そや、東を見ればや」
 カルフォルニア州のというのだ。
「ネバダにはスタインベック、アリゾナにはホイットマンがおってな」
「確かな勢力ですね」
「どの方もそれぞれの州を統一されましたし」
「お強いですね」
「今あそこに行くよりもな」
 星の者達が確かな勢力としている州にというのだ。
「別の州に進出しようかって思ってるわ」
「そうですか」
「では今はですね」
「東には進みませんね」
「他の方に進みますね」
「ああ、そのことを考えていくか」
 今はとだ、トウェインは言ってだった。
 統一を祝うパーティーの場でにある馳走の一つであるホットドッグを手に取って食べた、そのうえで周りに言った。
「それはそうと美味いな」
「そうですね、今ここにあるものは」
「どれも美味しいです」
「ホットドッグだけでなく」
「他のものも」
「肉料理も野菜料理もよくて」
 それにというのだった。
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