暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第三百二十話 州の南から北へその一

[8]前話 [2]次話
                第三百二十話  州の南から北へ
 トウェインが右手に持っているミョッルニルをサイドスローの要領で放ちモンスター達を攻撃するとだった。
 神具は眩いばかりの電光をまといつつ獣の様な唸り声をあげて彼等に向かい一掃した。そのうえで主の手に戻った。
 その様子を見てだ、傍に控えていたサンダーバードが言ってきた。
「いや、全く以て」
「凄い威力やな」
「神具はどれも強力ですが」
「その中でもミョッルニルはやな」
「武器の神具としてです」
「最強に近いな」
「はい」 
 そうだというのだ。
「まさに」
「そやな」
 トウェインも否定しなかった。
「ほんまにや」
「強いですね」
「その気になったら街一つな」
「一撃で、ですね」
「灰燼に帰すことが出来る」
 それだけの力があるというのだ。
「投げても打っても使えるし」
「振り下ろして無数の雷を落とすことも出来ますね」
「そしてや」
 今度は左手に持つ剣、バルムンクを見て話した。
「この剣、バルムンクもや」
「ミョッルニルに負けていないですね」
「振ると衝撃波も出せてな」
「それで多くの敵を一掃出来て」
「斬っても突いてもかなりの威力を持ってる」
「そうですね」
「そやからな」
 どちらもそうした神具だからだというのだ。
「頼りになる、しかもわいにはな」
 今度は腰のベルトを見て話した。
「力帯もある」
「防具でありですね」
「付けてると恐ろしい力を備えさせてくれるな」
「素晴らしい神具ですね」
「これもあるからな」
「戦になれば」
「そうは負けん、それこそな」
 トウェインは強い声で述べた。
「メルヴィル達でもないとな」
「勝てますか」
「連中とは互角や」
 それで戦うことになるというのだ。
「同じ神星それもや」
「六将星ですね」
「あの連中とはな、まあ他の神星のモンも強いけどな」  
 六将星のというのだ。
「そやけどな」
「武となればですね」
「六将星かな」
 若しくはというのだ。
「欧州の五騎星やな」
「あの方々ですね」
「今六将星を挙げたけどな」
「五騎星の方々もですね」
「強いさかいな」
 だからだというのだ。
「戦の際はな」
「お強く」
「あいつ等とも互角か」
「一対一では」
「そや、けどな」
 それでもというのだった。
「他の連中にはな」
「勝てますか」
「少なくとも遅れは取らん」
 こう答えた。
「わいはな」
「それだけのお強さですね」
「そや、それで退治したモンスター達はお金になったな」
 見れば彼等がいた場所に金塊があった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ