暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン10 激突!襲い来る門番の魔手!
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。でもおかげで、いいタイミングで気持ちを切り替えることができた。今回のデュエルは人生懸かってるんだ、メンタルが弱くっちゃ話にならない。だから今は、これでいい………んだろう、多分。



「それでは、準備はよろしいのーネ?」
「僕はいつでも!」
「私もいいよ、だってさ」
「ドロップアウトボーイ、あなたには聞いてないのーネ!」
「………あ、さいですか」
「私もいいぞ」
「こちらもだ」

 最後の二つは僕らの対戦相手、迷宮兄弟のもの。あのデュエルキング武藤遊戯と、その最高の友たる凄腕ギャンブルデュエリスト城乃内克也のコンビを苦戦させたというその実力………まあ並みのものではないんだろう。でなきゃわざわざ呼び出すとは思えない。そんなことを考えながら悶々としていると、あちらの方から挨拶をしてきた。

「遊野清明、といったか。本日はよろしく頼む」
「あ、はい」
「われわれとしてもお前個人に恨みはないがこれも仕事のうち、すまないが全力で行かせてもらう」
「………ええ、こちらこそよろしくお願いします」

 なんだろう、第一印象は絶対関わり合いになりたくない感じだったのに。なんか思ったよりいい人だった。手加減なんてできないし、できたとしてもする気はないけど。

「それでは、ルールを確認しますーノ。フィールド及び墓地は共有、ライフポイントは共同で4000。以上ですーノ!それでは、デュエル開始ナノーネ!」

「「「「デュエル!!!」」」」

 デュエルディスクのランダム機能が示した先攻は………僕だ!

「僕のターン、ドロー!」
『よし、このカードだ。何が来ても対応できるようにしとけよ』
「わかってるって!フィールド魔法、伝説の都 アトランティスを発動!さらに氷弾使いレイスを守備表示で召喚、カードを一枚伏せてターンエンド」

 氷弾使いレイス 守800→1000 攻800→1000 ☆2→1

 フィールドが水属性モンスターのレベルを1下げる、海底に沈んだ都に変わる。そしてそこにレベル4以上とのモンスター相手の戦闘では破壊されない安定の壁役、レイスが陣取る。更にセットカードもあるから守りはだいぶ固まったはずだけど………さあ、一体どんな手を使ってくるかな?

「私のターン、ドロー」

 次のターンプレイヤーは、迷の字がある兄の方らしい。正直頭の文字がなかったら全然見分け付かないけど、言ったら怒られそうだからやめとこう。

「相手の場にモンスターが存在して自分の場に存在しない時、バイス・ドラゴンは攻守を半分にして特殊召喚できる!」
『今だ、モンスター効果発動!』
「うん!バイス・ドラゴンの特殊召喚により、手札のドラゴン・アイスを捨ててそのまま墓地から特殊召喚!」

 バイス・ドラゴン 攻2000→100
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