第八十七話
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第八十七話 自殺する位なら
博士は昼になるまで読書を楽しんだ、そして午後の予定自分が考えたそれに向かう前に昼食を摂ることにしたが。
小田切君にだ、博士はこんなことを言った。
「焼肉でも食うか」
「お肉今研究所にはないですが」
「それなら外に行ってじゃ」
そうしてというのだ。
「食いに行けばよい」
「そうしたらですか」
「うむ、どうじゃ」
こう言うのだった。
「それでな」
「そうですか、焼肉ですか」
「丁度美味い約肉屋さんは幾つか知っておるからな」
「そのうちの一つにですか」
「行こうか」
こう言うのだった。
「そして楽しむか」
「それもいいですね」
「そうであろう、気持ち沈んだ時にはじゃ」
「美味しいものですね」
「焼肉でも食ってじゃ」
そうしてというのだ。
「そして飲むこともな」
「楽しむことですね」
「酒池肉林というが」
博士はこの言葉も出した。
「焼肉食い放題飲み放題でな」
「普通になりますよね」
「うむ」
その通りだというのだ。
「かつては最高の贅沢とされたがのう」
「あれはお酒の池を作って林に干し肉を垂らしたんですよね」
「そうじゃ、まあ実際は紂王は暴君かというとな」
「違いましたか」
「そこはわしの見立てであるがな」
「そうですか」
「まあ兎に角今だとな」
この時代ならというのだ。
「焼肉屋さんに行けばな」
「それで酒池肉林ですね」
「左様、それを楽しんでな」
そうしてというのだ。
「浮かない気持ちもな」
「晴らすことですね」
「自殺する位ならな」
「そうして楽しむことですね」
「二日酔いになる位まで食って飲んでもいい」
「そうすることですね」
「多少金を使っても自殺するよりましじゃ
こう言うのだった、それで博士は小田切君それにタロとライゾウを連れて知っている焼き肉屋に行って昼食を食べるのだった。
第八十七話 完
2023・8・10
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