暁 〜小説投稿サイト〜
オズのカリフ王
第十一幕その二

[8]前話 [2]次話
「天女さん達の服は乙姫さんのものそっくりであるな」
「ああ、海の竜宮城の」
「お主もあの国のことは知っておろう」
「無論じゃ、言われてみればな」
「そうであろう」
「そうであるな」
「それで日本のお寺にな」
 それにというのです。
「御殿にな」
「そうした場所があってな」
「何処か似ておるのう」
「ここは竜宮城とな」
「私も竜宮城に行ったことがあるけれど」 
 ポリクロームも言ってきました。
「確かにね」
「似ておるのう、竜宮城とな」
「この国はな」
「天女さん達の服と乙姫さんの服はそっくりで」
「そのこともあってな」
「そうよね」
「まあ同じ日本の場所だから」
 ジョージが言ってきました。
「似ているのも当然かな」
「そうね、地上でないしね」
 日本人の恵梨香はこう言いました。
「この国も竜宮城も」
「それなら似ているよ」
 神宝も言いました。
「どちらの国もね」
「そう考えたらわかりやすいわね」
 ナターシャはお国の中を見回して思って言いました。
「この国のことは」
「そうだね、それじゃあね」
 カルロスは笑顔で言いました。
「皆で楽しませてもらおう」
「ようこそ」 
 皆がお話をしているそこにでした。
 本当に乙姫さんそっくりの服を着た黒髪を奇麗に整えた驚く位に奇麗な人が大勢の天女や男の人達を連れて来てです。
 皆の前に来ました、そのうえで挨拶をしてきました。
「お待ちしていました」
「お邪魔させてもらいますぞ」
 ノーム王も挨拶を返しました。
「これより」
「はい、ではこれからおもてなしさせて頂きます」
「かたじけない」
「いえいえ、ではこちらに」
「それであんたがこの国の主よね」
 ビリーナはその人に尋ねました。
「そうよね」
「そうよ、そういえばビリーナはね」
「実はこの国に来たのははじめてなのよ」
「そうだったわね」
「だからあんたのこともよく知らないけれど」
「天姫っていうのよ」 
 笑顔での名乗りでした。
「私はね」
「天姫さんね」
「そう、乙姫さんにそっくりと言われるけれど」
「ご親戚かしら」
「そんなところよ。仲良しだしね」
 乙姫さんと、というのです。
「お互いに行き来もよくしているわ」
「そうなのね」
「それでこの場所も竜宮城とね」
 そちらと、というのです。
「近いと言えばね」
「近いのね」
「そのことは否定しないわ」
 こうお話しました。
「私もね」
「じゃあお空の竜宮城?」
「竜宮城も実は国家だし」
 オズの国のというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ