第十一幕その一
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第十一幕 天女達の国
次の訪問先についてです、ビリーナはノーム王に天空のお城への訪問を終わってからその国を去って飛行船に入って飛び立ってから尋ねました。
「最後の国に行くのよね」
「これからな」
ノーム王も答えます。
「そうするぞ」
「それでどの国に行くの?」
「今度は天女達の国じゃ」
ノーム王はまた答えました。
「そちらにな」
「行くのね」
「日本のじゃ」
今度はというのです。
「言うなら極楽じゃな」
「ああ、だから天女さん達なのね」
「確か羽衣を着てるのよね」
つぎはぎ娘が言ってきました。
「それを着てお空を飛べるのよね」
「そこにじゃ」
「行ってなの」
「そしてじゃ」
そのうえでというのだ。
「交流をな」
「深めていくのね」
「そうするぞ」
「わかったわ、じゃあね」
「次の航路はな」
「そちらに向かうのね」
「そうする、いや今度も楽しみじゃ」
ノーム王は笑顔で言いました。
「まことにな」
「天女の国に行けて」
「終わるかと思うと寂しいと思ったのはな」
天空のお城でワインを飲みながら思ったことも言いました。
「もうな」
「ないわね」
「そうなった、次に楽しい思いがあるのなら」
「それならよね」
「思うこともない、ではな」
「これからね」
「あの国に楽しみに思いながら向かおう」
こうお話してです。
実際に飛行船は天女の国、そちらに向かいました。その間皆ダンスを踊ったりしてそうしてでした。
時間を過ごしました、そしてその国の近くまで来ますと。
「今度も木造の宮殿だね」
「そうね」
トロットは雲の上にある建物達を見て言いました。
「あの国は」
「仏教のお寺や御殿だね」
「日本のね」
「平安時代かな」
キャプテンは考えながら言いました。
「あの建物は」
「日本のその時代ね」
「うん、それではね」
「今からね」
「天女さん達の国に入ろう」
「そうしましょう」
こうお話してでした。
飛行船をその国に向かわせてです、その岸辺に接舷してそのうえで国に入りました、するとそこにはです。
日本の天女さん達がいました、男の人達もいますが。
「女の人が多いのう」
「そうであるな」
ノーム王はドワーフ王の言葉に頷きました。
「どっちかというと」
「天女の国だからか」
「奇麗な服を着てな」
「ひらひらと進んでおるのう」
「何かな」
ノーム王は天女の人達の服を見て言いました。
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