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第四十話 憧憬その十五

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「僕も」
「そうでしたか」
「はい、とてもです」
 星史郎にこうも言った。
「どんなお店かと」
「それは何よりです、では」
「これからですね」
「皆さんで行きましょう」
「楽しみね」
 颯姫も言ってきた。
「それはまた」
「颯姫さんも甘いものお好きですね」
「いいエネルギー補給になって」
 そしてというのだ。
「舌にとってもいい感覚だから」
「それで、ですね」
「これからそのお店に行くことが」
「楽しみですね」
「私もね。それに一緒だから」
 遊人も見て話した。
「だからね」
「それで、ですね」
「凄くね」
「楽しみで」
「今から行きたいわ」
「待ちに待った時ですね」
 遊人もにこやかに言ってきた。
「そのお店に行けるとは」
「そうだよな、どれだけ美味いかな」
 草薙も微笑んでいる。
「楽しみだな」
「そうですよね」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「俺はこんな体格だろ」 
 ??に言うのだった。
「だからお汁粉や善哉もな」
「一杯や二杯でなくて」
「結構食うんだよ」
「そうですか」
「ああ、だからな」 
 それでというのだ。
「このことはな」
「今からですね」
「言っておくな」
「そうですか」
「ああ、それとな」
 さらにだ、草薙は話した。
「俺は洋菓子も和菓子もで」
「他にもですか」
「中華料理のお菓子も好きなんだよ」
 遊人に笑顔で話した。
「本当にな」
「そうですか」
「杏仁豆腐とかごま団子とかな」
「ああしたものもですね」
「好きでな」
 それでというのだ。
「中華料理食う時にもな」
「注文されて」
「食うんだよ」
「杏仁豆腐もいいわね」 
 颯姫も話に入った。
「美味しいわ」
「そうだよな」
「ええ、素敵な甘さね」
「だからな」
 それでというのだ。
「今度食う機会があれば」
「皆でなのね」
「食いたいな」
 こう言うのだった。
「マンゴープリンとかもな」
「ああ、それもいいわね」
「そうだよな」
「中華料理の甘いものも」
「だからそっちもな」
「楽しみましょう」
「その時はな」  
 こう言うのだった。
「そしてだな」
「ええ、今はね」
「お汁粉なり善哉な」
「そうしたものを楽しみましょう」
「そうしような」
 笑顔で言ってだった。
 そうして一行はその店に向かった、星史郎の案内を受けて。
 星史郎は案内する道中微笑んでいた、その笑顔はとても暖かいものであり誰もがその笑顔に自分達も笑顔になった、そうしてその店に向かうのだった。


第四十話   完


                     2023・8・15
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