第七百二十二話 哺乳類その三
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「実は連合でも最初から自然が存在している星は少ない」
「地球の様なものは」
「そうだ、何千億もの星系がありな」
連合の領土にはというのだ。
「そして星もだ」
「その星系の分だけ存在していますね」
「だが自然がある星はだ」
地球の様なというのだ。
「少ないのだ」
「そうなのですね」
「太陽系でも地球位だな」
「最初から生きものが存在するだけの自然が備わっていたのは」
「他の星、惑星も衛星もな」
地球以外の太陽系の星はというのだ。
「最初はな」
「それだけの自然はですね」
「なかった」
「そうでしたね」
「開発を行ってな」
そうしてというのだ。
「水星や冥王星その先の雷王星までだ」
「自然が存在してですね」
「人が居住出来る様になった」
「そうでしたね」
「まことに最初から生きものが棲息出来るだけの自然が存在する星はな」
「少ないですね」
「連合でもな」
この国でもというのだ。
「そうなのだ」
「それが現実ですね」
「割合的にな」
「では開発を行って」
「連合は自然を増やしていったのだ」
これもまた連合の歴史だ、この国は開発を開拓を行いそうして居住可能な環境を切り開いていっているのだ。
「そうしていったし今もな」
「そうしていますね」
「一つの星を開発すれば億単位の人間が居住出来る」
「それは大きいですね」
「金と人手はかかるが」
それでもというのだ。
「その分はだ」
「返ってきますね」
「だから開発と開拓をな」
「連合は続けていますね」
「そして発展しているのだ」
建国以来そうだというのだ。
「この国はな」
「そうなのですね」
「そしてその割合としては少ないな」
「最初から自然が存在する星によってはですね」
「そうしたアザラシも存在していてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「定義が崩されているのですね」
「アザラシが寒帯の海に棲息しているというな」
地球で言うと北氷洋や南氷洋にである。
「その定義がだ」
「崩されていますか」
「まことに定義はな」
「崩れるものですね」
「絶対のものではないのだ」
間違ってもというのだ。
「そうしたものだ」
「このことをよく知ることですね」
「そうだ、それにアザラシは可愛いと言われるが」
「私もそう思います」
上等兵にしてもだった。
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