第三百十九話 ロサンゼルスからはじまるその十一
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「アメリカにおいて勢力を拡大したいか」
「そや」
トウェインはその通りだと答えた。
「その為にや」
「僕のところに敢えて来たな」
「ああ、お互いその考えやと」
「決まりやな、条約結ぼうな」
「そうしよな」
「そういうことでな、しかしや」
ここでだ、ルルフォは微笑んでトウェインに話した。
「今僕等はレストランにおる」
「会談の場所にしたな」
「レストランは何をする場所や」
「食って飲むところや」
トウェインも微笑んで答えた。
「そうした場所や」
「そやな、ほな一緒に飲んで食うか」
「ああ、条約も結ぶことになったしな」
「お互いの繁栄を願いもしてな」
「そうしよな、それでや」
トウェインはメルヴィルに言った。
「このレストランではやっぱりあれか」
「メキシコ料理のレストランや」
「それでメニューはな」
ルルフォはそちらの話をはじめた。
「ソバ=デ=トルティーヤにや」
「トルティーヤのスープやな」
「エンサラダ=デ=マリスコフ、魚介類のサラダやな」
「シーフードやな」
「そや、フレンチドレッシングにシナモンを入れてな」
「それをかけてるな」
「ああ、それでトトボスをサルサで煮たな」
ルルフォはさらに話した。
「チラキレス、インゲン豆を玉葱とラードと一緒に似た」
「フリオーレ=デ=オヤか」
「それは知ってるか」
「ああ、カルフォルニアにもメキシコ料理のお店あるさかいな」
「ほな今僕が言ってる料理もやな」
「知ってるわ」
実際にというのだ。
「全部な」
「そやったか、ほなメインは何やと思う」
ルルフォはトウエインに微笑んで尋ねた。
「それで」
「カルネ=アサーダか?」
トウェインは楽し気に答えた。
「薄いステーキをグリルした」
「ああ、それや」
「やっぱりそれか」
「それでパンもあるし」
こちらもというのだ。
「それでデザートはパステル=デ=トレス=レチェスや」
「あのスポンジケーキやな」
「練乳やクリームを混ぜ合わせたものに浸したな」
「それやな」
「あと酒はワインもあるしテキーラもな」
「あるか」
「どっちも飲めばええわ」
好きなものをというのだ。
「ビールもウイスキーもあるしな」
「それでやな」
「二人で飲んで食べてな」
「楽しむか」
「そうしよな」
「ほなな」
「メキシコ料理もええやろ」
ルルフォはトウェインがこの料理を知っていることから答えた。
「そやろ」
「ああ、起きた世界でも結構食べてるわ」
「八条学園でもやな」
「色々なもん食べてな」
そうしてというのだ。
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