第88話 銀の襲撃
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!エマ、伏せていろ!」
俺はエマをしゃがませて炎を纏った太刀を振るう。
「『火竜一閃』!!」
昨日新たに使えるようになった技で広範囲を斬り付けた、2本の木が横に斬られてゆっくりと倒れていく。
銀は咄嗟に回避したようだがフードの一部が切れていた。
「ぐっ、情報にない技をこうも出してくるとは……昨日までとは別人だな」
「はっ、そりゃリサーチ不足だな!」
銀は驚くが俺も驚いている、アリアンロードが開放してくれた潜在能力は俺を確かにパワーアップさせてくれた。
恐らく銀は俺の情報を調べていて使うクラフトも把握していたんだろうがまさか一日で新たなクラフトを編み出してくるとは想像もつかなかったんだろうな。
もし俺が銀でもそんな予想は付かない、銀が驚くのも無理はないな。
「螺旋撃!!」
俺は威力、範囲をさらに大きくした螺旋撃で追撃する、銀はフードを切られながらも巧みな身のこなしで被害を最小限に抑えた。
(くそっ、まともに当たらない!)
今はなんとか押せているが流石は伝説の暗殺者、決定打を当てられない。
「ふっ!」
すると銀は鉤爪を投げつけてきた、俺はそれを回避するがその陰にもう一つの鉤爪が隠されていて俺の太刀に絡みついた。
そして信じられない膂力で俺を自身に引き寄せる。
「『龍爪斬』!!」
そして大剣で薙ぎ払うように攻撃を仕掛けてきた、俺は鬼の力を解放してその場に踏みとどまり攻撃を回避する。だが腹を少し掠めてしまった。
「アステルフレア!!」
エマが青い炎を杖から出して銀に攻撃する、だが銀はそれをジャンプして回避してエマに何かを投げつけた。
「『爆雷符』」
「えっ……」
凄まじい速さで投げつけられたお札のようなものからエネルギーを感じた俺はエマの元に急いで向かい彼女を抱き上げて大きく飛んだ。
その瞬間お札から凄まじい爆発が生まれて俺達は吹き飛ばされてしまった。
「ぐっ、知らない暗器ばかりで厄介だな……」
「リィンさん、私を庇って……!」
「この程度猟兵なら日常茶飯事さ、それよりも奴から目を離すな」
右腕に怪我を負ったがこのくらいは問題ない、俺はエマを下ろして銀を警戒する。
「『麒麟功』」
銀の闘気が膨れ上がり戦闘力が大きく上昇した、鬼の力のように自身を強化するクラフトか!
「『鬼疾風』!!」
「『影縫い』!!」
俺と銀の姿が消えると辺りから太刀と大剣がぶつかり合う金属音と共に風が巻き起こった。俺の鬼疾風に付いてくるとは凄い速さだ!だが負けていられない!
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