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八条学園騒動記
第七百二十一話 蛇の天敵その八

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「鳥類ではな」
「鶏ですね」
「その次に鴨や鶉となるな」
 そうした鳥達だというのだ。
「だがどうしてもな」
「まずは鶏ですね」
「連合でもな、鶏はやはりな」
「よく食べられますね」
「あらゆる部分がな、連合は骨すらもな」
「鳥ガラですか」
「それに使う」
 スープのだしに用いるというのだ。
「そして内臓もな」
「隅から隅まで食べますね」
「足の先もな、首の方もだ」
「せせりですね」
「そちらも食べる」
「まさに全てを」
「丸焼きにもする」
 ローストチキンである。
「丸ごと煮たりもするしな」
「確かそれは参鶏湯ですね」
「韓国料理だ」
 この国の料理だというのだ。
「丸ごと煮るのはな」
「そうですね」
「それもじっくりとな」
 ただ煮るだけでなくというのだ。
「骨まで食べられる位にだ」
「参鶏湯は煮込みますね」
「漢方薬等も入れてな」
「かなり滋養にいい料理ですね」
「だから風邪をひいたり体調の悪い時にだ」
「食べるのですね」
「スープも飲む」
 そちらもというのだ。
「そして栄養を摂り身体を温めてだ」 
「身体を癒すのですね」
「そうするのだ」
「それが参鶏湯ですね」
「この料理にある通りにな」
 大尉はさらに話した。
「連合では鶏を丸ごと煮ることもな」
「しますね」
「そして食べるのだ」
「それも連合ですね」
「そういうことだ、鶏もよく食べてだ」
「隅から隅まで、ですね」
「食べる、頭の目や脳までだ」
 そうした部分もというのだ。
「魚でそうする様にな」
「食べますね」
「そうしている」
 この時代ではそうしている、鶏は頭を切ってその部分を捨てるというのはもう過去のことであるのだ。
「兎角食べられる部分はな」
「全て食べる国ですね」
「それが連合だからな」
 だからこそというのだ。
「そうしてだ」
「無駄にしないですね」
「連合は何でも使えるまでだ」
 それこそどうにもならなくまでで、ある。
「使う」
「リサイクル技術も発達していますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「食べることもだ」
「何でもですね」
「食べられるならな」
「そうしますね」
「人間が食べない部分もな」
 生きもののというのだ。
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