第七百二十一話 蛇の天敵その七
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「さらにだ」
「連合でもですね」
「そうした行為はな」
カニバリズムはというのだ。
「ない」
「人は食べないですね」
「二本足の生きものを食べてもな」
そうしてもというのだ。
「人はだ」
「食べないですね」
「猿を食べてもだ」
二本足の生きものの代表である。
「そうしてもな」
「人間を食べるのは異常者ですね」
「連合でもな」
「連合ではごく稀に出ますが」
「だがそれはエウロパでもだな」
自分達の国でもというのだ。
「残念ながらな」
「異常者はどの国でも出ますか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そうなる」
「左様ですね」
「だからな」
「そこはですね」
「無闇に言わないし思わないことだ」
「見方を誤りますか」
「連合に対してな、偏見は持たないことだ」
絶対にというのだ。
「特にだ」
「我々はですね」
「偏見なく相手を見ないとだ」
「務まらないですね」
「そういうことだ、確かに連合は鳥もあらゆる種類を食べる」
それこそ空を飛ぶものは飛行機以外は全てだ。
「飛ばない鳥もな」
「駝鳥等もですね」
「ドードーやオオウミガラスもな」
「ペンギンはまずいそうで」
「だから食べないが」
それでもというのだ。
「美味しいならな」
「鳥もまた何でも食べますね」
「そうする、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「孔雀も食べるのだ」
「では烏も」
「当然な、また烏も案外だ」
「美味しいのですね」
「食べるものによって味が違うという」
食べるもので身体が形成される、従って食べるものによって烏もまた味が違って来るということであるのだ。
「それで山にいたり養殖している烏はな」
「美味しいのですね」
「そうらしい」
「烏も食べるとは」
「それが連合だ」
この国だというのだ。
「何度も言うがな」
「まさに何でも食べる」
「そうした国なのだ」
「そういうことですね」
「ただ流石に烏はメジャーではない」
「主に食べる鳥ではないですか」
「孔雀もな、主に食べる鳥はな」
それはというのだ。
「どの国も同じだ」
「鶏ですね」
「そうだ、鶏がな」
「やはり最も食べられますね」
「家畜化されて数も多いからな」
それ故にというのだ。
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