第百話 彼岸を過ぎてその九
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「もっと言えばどうなってもな」
「麻薬はしないのね」
「ああ、そうするよ」
「それ言ったら私もよ」
かな恵も成海に言った。
「麻薬はね」
「しないよな」
「ええ」
こう成海に答えた。
「しないわ」
「本当にしたらな」
「終わりよね」
「俺長生きしたいんだよ」
成海は自分の願も言った。
「細く長くでもいいからな」
「長生きしたいのね」
「折角生まれてな」
この世にというのだ。
「生きてるからな」
「それならなのね」
「長くな」
「生きたいのね」
「ああ」
そうだというのだ。
「本当にな」
「それでなのね」
「麻薬なんかするかよ」
「お酒だけね」
「お酒も飲むならかなり飲むけれどな」
成海の飲み方だがかな恵もである、二人共飲む時は兎に角心ゆくまで満足するまで飲む主義であるのだ。
「けれど時々にして」
「週一位ね」
「合宿の時は毎日だったけれどな」
江田島でのそれの時はというのだ。
「けれどな」
「それでもよね」
「ああ、普段はな」
「週一位ね」
「それ位で止めてな」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「健康でいられる様にして」
「長生きしたいよ」
「成海っちそう考えてるのね」
「そりゃ人間何時何があるかわからなくて」
成海はこうも言った。
「事故とか突然の病気でな」
「急にってあるわよね」
「朝起きるとな」
そうすると、というのだ。
「ご家族がってこともあるだろ」
「そうなのよね」
「けれどな」
「それでも健康だったらね」
「長生き出来る可能性高いからな」
だからだというのだ。
「俺は健康に気を付けてるんだよ」
「いいことね」
「それでかな恵がな」
「健康的なお弁当作ってるから?」
「嬉しいよ」
「それは何よりね。それでも」
かな恵は自分に笑顔で言う成海にこう返した。
「成海っちインスタントラーメンとかスナック菓子とか」
「飲む時に食うよな」
「おつまみでね」
「それはいいんだよ」
「いいの」
「たまにはな」
かな恵に真面目な顔で返した。
「いいだろ」
「たまだとね」
「週一位だといいよな」
「別にね」
かな恵はすぐに答えた。
「それ位ならめ」
「そうだよな」
「じゃあ」
「ああ、だからそれ位でな」
「抑えてるのね」
「どっちも好きだよ」
インスタントラーメンもスナック菓子もというのだ、俗にあまり身体によくないとされている食べものも。
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